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歯周病は、細菌のすみかとなる「歯垢(しこう)」がついたまま放置されることによって、細菌から毒素が出て、歯ぐきが炎症を起こし痩せてしまうために起こります。(⇒歯周ポケット)
歯周病が進行すると「歯周ポケット」が深くなり、その中に棲む細菌の数が増加します。
その細菌の影響で、歯周病が進行すると歯槽骨や顎の骨が溶けて吸収が進んでしまい、歯が抜け落ちてしまいます。
知識Lv:10【はじめてさん】
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唾液中のカルシウムやリンの働きで「歯垢」の石灰化が起こり、これが歯石に変化します。
歯石は表面が荒くてデコボコしているため、歯石の表面には歯周病の原因となる「歯垢」が沈着しやすくなり、歯周病が進行しやすくなってしまいます。
知識Lv:20【勉強家さん】
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人間だと歯垢から歯石になるまで2週間ほどの期間のところ、犬では3~5日、猫では約7日とかなり早くに歯石化します。
これは、犬猫の口腔内pHが8~9とアルカリ性を示すために起こります。
そのため、人と比較するとう歯(虫歯)の発生頻度は低いとされていますが、歯周病にはかかりやすいと言われています。
知識Lv:45【物知りさん】
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人と違って、犬・猫は乳歯が抜け切らないうちに永久歯が生えてしまうことがあります。(⇒乳歯遺残)
乳歯があることで永久歯が正常な位置に生えずに不正咬合を引き起こしたり、歯と歯が密着しているため歯垢や歯石がつきやすく、歯周病リスクも高くなります。
生後6~7か月くらいになったら一度動物病院で歯科検診を受けていただき、噛みあわせや乳歯の有無をチェックしてもらうことをおすすめしています。
また、子犬子猫のうちから、お口を触る練習などを
はじめて歯みがきに慣れることが効果的です。
知識Lv:50【物知りさん】
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飲み水に混ぜる液体のもの、デンタルジェル、シート、歯磨きガムなど様々な製品があり、それぞれに良い所があります。
歯磨きで歯の裏側などすべてを完璧に磨くのはとても練習が必要なため、2種類以上の製品を組み合わせて使用するとより効果的なデンタルケアを行うことが出来ます。
(例)
・歯磨きが出来ない子はデンタルガムやデンタルジェルを組み合わせる
・歯磨きの時間を確保出来ない日はデンタルガムを与える。(噛み癖があるので、飼い主がガムの端を持って全ての歯で噛めるようにする)など
知識Lv:65【町の情報通】
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お家で行うデンタルケアは歯みがきが一番効果的です。
なぜなら、細菌はバイオフィルムと呼ばれるヌルヌルとした粘膜状の物質を形成しているからです。
これは、細菌単体の状態と比べ、抗生剤に対して1500倍強いと言われています。
しかし、外部からの刺激に弱く、歯ブラシで軽くこすると簡単に壊れます。そうすると、唾液や抗生剤による殺菌作用が再び細菌に届くようになります。
知識Lv:70【博識オーナー】
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おやつを使いながら口を触る練習からしてください。いきなり歯ブラシを使う事は今後嫌がってしまうことにもなりかねないので、コツコツと練習が必要です。
わんちゃんの練習方法はYouTubeでご紹介中なので、クイズが終わったら見てくださいね!
知識Lv:80【博識オーナー】
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犬だとオヤツを使用して褒めることが一番です。
猫もにゃろみなど好きなオヤツを使用して褒めて練習します。
ただ、猫の場合なかなかじっとしてくれなかったりすると思うので、眠たそうにまったりしている時などに歯ブラシを使って顔周りや眉間などをマッサージして歯ブラシそのものに対する抵抗感をなくすことが良いと思います。
知識Lv:100【歯磨き博士】
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クイズ監修
もみのき動物病院 愛玩動物看護師
中村 祐希奈さん制作:ペピイ歯ぴか部