【ドッグトレーナー監修】犬の家でのトイレトレーニング方法
子犬のころはきちんとトイレで排泄ができたのに、
最近は散歩時に外でしかしなくなってしまった…。
そんなお悩みを持つ飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。
家の中での排泄ができなくなってしまうと、
雨の日が続いたりシニアになったときに、
飼い主さんの大変な苦労にもなりかねません。
今回は、なぜ外でしか排泄をしなくなるのか、
その理由や成犬になってからのトイレトレーニングについて
専門家に教えてもらいます。
なぜ外でしか排泄をしなくなるの?
自由な散歩スタイルの日常化が、外での排泄習慣に。
そもそも犬は土の上や草むらで排泄する習性を持つため、
家の外で排泄することを好みます。
さらに、他の犬のマーキングによって排泄が誘発されるため、
散歩をしながらさまざまな場所のニオイを嗅ぐことで、
より排泄を促すことにつながります。
散歩前に
家の中で排泄を
済ませる習慣を
自由に歩ける時間と
そうでない時間のメリハリを
つけた散歩を心掛ける
排泄や
マーキングなどを
思いのままにさせない
ご褒美などを使って飼い主さんの横にしっかりとついて
歩く時間をつくることが、スムーズな排泄コントロールに繋がります。
“家全体を寝床”と認識をするため、外で排泄するように。
犬は”寝床では排泄をしない”という習性を持つため、
本来家の中で自分の寝床がしっかりと認識されていれば、
必然的に用意されたトイレトレーを”排泄場所”と
認識するはずです。
しかし、クレートなどの専用のハウスを設置していないなど、
犬がしっかりと認識ができる寝床がない環境では
“家全体”が寝床であると認識してしまいます。
寝床は上下左右がしっかりと
囲まれているクレートがオススメ!
愛犬にとって大切なテリトリーとなる寝床を見直そう!
サークルは活用できているか、落ち着いて過ごせる場所に
設置できているかなどを確認し、しっかりと寝床の認識を持たせることが大切です。
ベッドとトイレを離してスペースを分けることで、トイレトレーニングにも役立ちます。
成犬のトイレトレーニング方法って?
散歩時の排泄環境を再現しよう
01
ベランダや庭など外の環境に近い場所にトイレトレーを用意し、その上に土や草などを乗せます。
02
いつも散歩に行く時間になったら、出発前にそこで排泄を促しましょう。
★いつもの排泄環境がアスファルトで家での再現が難しい場合
愛犬、もしくは他の犬の排泄物のニオイがついたトイレシーツを外に広げ、そこで排泄させていきます。外でシーツへの排泄ができるようになったら、シーツを広げる場所をベランダや庭に移行していきましょう。
ヒントを減らしていこう
ステップ1のトレーニングができるようになったら、土や草、排泄物のニオイなどのヒントを少しずつ減らしていき、トイレトレーだけで排泄できるようにします。
トイレトレーを家の中へ
はじめのうちは玄関や窓際などできるだけ外に近い場所に設置し、少しずつ家の中へ運んでいきましょう。家の中での排泄に慣れてきたら、いろいろな場所に設置をして練習を重ねます。
家のどこにトイレトレーがあっても
上手に排泄ができるようになったら、トレーニング成功!
\外でしかトイレできない子のおうちトイレを成功に導く/
囲いのある広々トイレ。
排泄前にくるくる回る犬の習性を活かし、
高い囲いと入り口は片側のみでトレーニング中の子におすすめ!
軽量で移動させやすい
プラスチック製段ボール
水を弾く素材だから
汚れてもお手入れ簡単
シャワーで洗い流すことも可能
2サイズご用意!大きいサイズは多頭飼育にもおすすめ
室内トイレ成功体験談!
14歳の小型犬です。
これまでトイレは完全外派で、何度室内で練習しても絶対にしてくれませんでしたが、こちらの商品を組み立ててすぐにおしっこしてくれました!
小型犬が少し歩くには十分なスペースがあるのがよかったのか、かといってケージではしてくれなかったので、よく考えられた商品なのだと思います。
とにかく感動して家族みんなで喜びました。
後脚が弱く散歩もままならないし、身体の自由がきかなくなった時に困ると思い、思い切って購入してよかったです。
どうしてもトイレを失敗してしまう成犬でしたが、毎回粗相をする場所は同じだったのでこちらのトイレを購入。(トイトレのスプレー等色々試しましたがダメでした)
結果トイトレ大成功です!99%トイレで排泄をしてくれるようになりました。
おしっこシートに足は入ってるのですが、おしっこや便がはみ出てしまい、毎日掃除が大変でした。
こちらの室内用トイレを購入したとたん失敗がなくなり、お掃除から解放されました。購入してとても良かったと思っております!
6ヶ月ですが30キロのゴールデンなので大きさが心配でしたが、問題なく使用出来ております。
囲いのある広々トイレ。
排泄前にくるくる回る犬の習性を活かし、
高い囲いと入り口は片側のみでトレーニング中の子におすすめ!
十分な時間をかけて、
根気よく積み重ねていきましょう!
決して不可能ではない成犬のトイレトレーニング。まずは偏った排泄習慣を身に付けないように心がけ、ご紹介した散歩時の歩き方や家での環境づくりなどで、飼い主さんが上手な排泄コントロールをしてあげてくださいね。
鹿野 正顕 先生 ドッグトレーナー/学術博士
人と動物の関係に関する専門家やドッグトレーナーの育成を目指し、株式会社Animal Life Solutionsを設立。
犬の飼い主教育を目的としたしつけ方教室「スタディ・ドッグ・スクール」の企画・運営を行いながら、ドッグトレーナーとしても指導に携わっている