早く成果を出そうとがんばりすぎると挫折してしまうことも。
無理なくできることを少しずつ実地することが長く続けるヒケツです。
目指せ!BCS3への道!!
飼い主様のお話をじっくりお聞きして、太ってしまった原因を探して無理のない減量方法をいっしょに考えています。
みゅう動物病院
朝倉舞佳 看護師
食べているものをすべて書き出してチェック!
まずは普段の食生活で愛犬が毎日どれだけの食事を摂っているか確認しましょう。どこに原因があるか把握しやすくなりますよ。
人の食べ物をあげていませんか?
人の食べ物は味の濃いものが多く、犬にとっては塩分や糖分を摂り過ぎてしまうことにも。
例えば、体重5kgの成犬(避妊・去勢済)の1日に必要なカロリーは、374kcal。唐揚げ1コをあげた場合、約30g/80kcalなので、1日のカロリー量の20%以上にもなってしまいます!
※急激に給餌量を減らしすぎないようご注意ください。
フードの量は多すぎませんか?
フードはきちんと軽量して与える習慣をつけよう!カップだと入れ方や人によって量が変わるので、きちんと重さを測ります。とくに小型犬は数グラムの違いが大きな違いに。
おやつをあげすぎていませんか?
喜ぶ顔が見たくてつい多めにあげてしまうおやつ。1日の量を決め、その中からあげましょう。
ここがポイント!
与えすぎの場合は、一番摂取カロリーが高いものから減らすと効果的。例えばおやつが高カロリーなら、低カロリーのものに変えたり、主食のドライフードを減量用フードに変えると、比較的らくに効果が見込めます。
フードの切り替え
フードを切り替えるときは、1週間~10日かけて少しずつ新しいフードに変えていきましょう。一気に変えると、吐いたり下痢を起こすことも。
家族が一致団結しよう!
誰かがついおやつをあげていてはみんなの努力が水の泡に。「愛犬の健康のため」に家族全員が協力してこそ成功につながります。
愛犬だけの目標設定を!適切な体重を目指そう♪
たとえ同じ犬種でも、体の大きさには個体差があります。犬種の標準体重だけにこだわるのではなく、うちの子だけのベストな体型・体重を設定しましょう。動物病院で相談してみましょう。
1ヶ月に1回は体重測定!
体重の変化を確認するために、こまめに体重チェックをしましょう。結果が出るとダイエットを続けるモチベーションにもなります。また、急に体重が減りすぎていないかをチェックすることも大切です。
ペット用の体重計がないときは、こうやって量ると簡単♪
おやつは厳選して!
1日のカロリーの10%までならOK。ドライフードが大好きな子なら、1日の給与量の中からおやつとしてあげるのも◎。
がんばっている愛犬におやつをあげられると、飼い主さんも嬉しいですね。
◎ おすすめのおやつ ◎
キャベツ
体重2kgの場合なら、1日50gまでOK。
低カロリーのおやつ
さらに小さく分けてあげる回数を増やす。
運動より食事の管理が大事!
犬の場合は人と違って運動で痩せることは難しいので、無理に運動量を増やす必要はありません。太っている状態での急な運動は、関節を痛めてしまう恐れがあります。痩せて体が軽くなると、お散歩や運動をするのが好きになる子も多いですよ。
フードの与え方を工夫する。
犬は15分間食べ続けないと満腹感が得られないといわれています。与え方を工夫して満足感を高めましょう。
① 食欲旺盛な子には、キャベツを先に。
② 食べにくい構造の食器を使う。
③ 長く楽しめる牛革ガムなどをあげる。
などの工夫を。
動物看護師さん・飼い主さんに聞く!
愛犬ダイエット成功体験談♪
前々からダイエットに挑戦はすれど、あまり体型も体重も変わらず…。
去勢の手術後(6歳時)から太りだしたゆうちゃん。お散歩好きなのですが、遠出を嫌がり、すぐに帰りたがるようになりました。
当時はあまり気にしていなかったのですが、そのうち脚も痛がるようになり、これはダメだと独自でダイエットに挑戦しはじめました。
ですが、なかなか体型も体重も変わらず…(汗)
思い切って動物病院に相談しようと来院したのが本格的なダイエットのはじまりです。
無理のないダイエットで苦労もなし!うんちがキレイになって表情にも変化が♪
朝倉さんにまず教わったのは、ゆうちゃんにとっての理想体重を設定すること。
理想体重を目指して食欲旺盛なゆうちゃんも満足感が得れるようにフードを「低カロリーの減量用フード」に変えて取り組みました。
大好きなおやつも一度に一気にあげるのではなく、小分けにして間隔を空ければ与えてもいいと知り、ホッと一安心。
ゆうちゃんもストレスなく、家族みんな笑顔のままダイエットに成功中です!
病院でもらった減量手帳。⇒
ダイエット前の写真や体重グラフを記載。
上田さんとゆうちゃん
(パピヨン 8歳 男の子)
(PEPPY DOGS 2017年春夏号掲載)