1.テリアの先祖はどんな犬だったの?
テリアの祖先は猟犬として活躍していました。巣穴にもぐって、穴の中に住むウサギやキツネなどを執念深く追い回す猟が得意で、農場のネズミ退治や番犬の役目もこなしていました。
犬種の特徴は体型だけではなく、性格や気質にも現れます。今回は、元気いっぱい!活発な子が多いテリアグループをご紹介。大好きなうちの子への理解を深めて、もっと愛犬と仲良くなりませんか?
※犬種のグループ分けはJKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)の分類を元にしています
目次
テリアの祖先は猟犬として活躍していました。巣穴にもぐって、穴の中に住むウサギやキツネなどを執念深く追い回す猟が得意で、農場のネズミ退治や番犬の役目もこなしていました。
ほとんどが英国原産ですが、抱き犬として改良した「日本テリア」という日本原産のテリアもいます。ドイツやオーストラリアなどにも個性豊かなテリアがいます。
テリアは陽気で好奇心旺盛。獲物と闘っていたことから、勇敢で気の強い一面も。はしゃぎやすくて気が強く、攻撃的な傾向があり、初心者にはしつけの難しい犬種ともいわれています。しかし、飼い主との信頼関係ができれば、忠実ですばらしい家族の一員となります。
テリアグループ所属の犬種は、なんと30種類以上!その一部をご紹介します。
ジョン・ラッセル牧師が、1800年代にイングランドで、キツネなどを追うフォックスハウンドと一緒に走り、巣穴に潜り込んで獲物を追い立てられる犬を目指して作出されたのがジャックラッセル・テリアです。元気で力強く行動的なワーキングテリア。
ヨークシャー・テリアは、19世紀中頃、ヨークシャー地方の工業地帯で労働者の貧しい家屋を荒らすネズミを捕らえるために作出。その可憐な姿から「動く宝石」と呼ばれ、貴婦人たちにも愛されました。見た目は小さく可憐ですが、テリアらしい気の強い面もあります。
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアは、ケアーンテリアからしばしば生まれた白色の犬が始まりの犬種です。陽気で友好的ですが、活動的で自尊心が高く、大型犬に吠えることもあります。皮膚病にかかりやすいので注意が必要です。
テリア界で一番大きなエアデール・テリア。体高はメスで16cm、オスは50cm。キング・オブ・テリアといわれ、カワウソの猟で活躍していました。
ブルドッグの血を継ぐブル・テリア。闘犬を目的に、ブルドッグを祖先とするスタッフォードシャー・ブル・テリアを介在して作出されました。しつけと健康管理が大切です。
1825年にベドリントン・テリアという犬種名が与えられるまでは、ロスベリー・テリアまたはノーザンバーランド・フォックス・テリアと呼ばれていました。頭部が洋梨のような形をした優美でしなやかなテリアです。
「お雪テリア」「ミカド・テリア」と称して、主に神戸・横浜などの港町で、抱き犬として愛育された日本原産のテリアです。
小さな「いたずらっ子」で愛らしい性格。イングランド東部のノーフォーク州の州都ノーリッチ市で、小型で丈夫で猟欲に富んだ犬を作出する目的で作られたテリアです。
たいへん頭がよく独立心は強め。少々気難しい面もありますが、自分が主人と認めた人には強い忠誠心をもって接してくれます。番犬としても頼もしい存在。
活動的でいきいきとした性格。貴族のスポーツとして愛好されたキツネ狩りに使用されたテリアです。非常に古い犬種と思われますが、その起源や沿革は不明で、20世紀に入って世界的な人気犬種となりました。
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