犬のトリミングの頻度に目安はある?サロンと自宅の違いとは
犬のトリミングの頻度に目安はある?サロンと自宅の違いとは
犬にとってトリミングは非常に大切です。
愛犬の健康を守ることにも繋がるので、定期的なお手入れをしてあげる必要があります。 しかし、トリミングの頻度が分からなくて困っている方はいませんか?また、サロンで行うべきか、自宅で行うべきか迷っている方もいるでしょう。
そこで今回は、犬のトリミングの頻度やサロンと自宅でのメリット・デメリットを解説します。
目次
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1.犬のトリミングはなぜ必要?
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2.犬のトリミングの頻度に目安はある?
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3.サロンと自宅のトリミングの違いとは
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サロンで行うトリミング
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自宅で行うトリミング
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4.トリミングサロンや動物病院を上手く活用しましょう
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5.まとめ
犬のトリミングはなぜ必要?
犬のケアは大きく分けてグルーミングと、トリミングの2つに分類されます。
グルーミングはブラッシングや爪切り、足裏の毛のお手入れ、耳そうじ、肛門腺絞り、シャンプーなどの身体全体のお手入れのことを言います。 またトリミングとは、被毛をカットして整えることを言います。
日本ではグルーミングという言葉よりも、トリミングという言葉が一般的に使われていますが、基本的にトリミングサロンでは土台となるグルーミングを行った上でトリミングを行っています。 グルーミングとトリミングは、愛犬と飼い主が快適に暮らすために必要な日常のケアです。 爪切りをしたり、足裏や足回りの毛をカットしたりすることは、愛犬が過ごしやすくなるだけでなく、足腰を守ることにも繋がります。
足裏がしっかり見えている状態であれば、お散歩時の汚れの付着や湿気による皮膚炎を防ぐことができます。また、フローリングで滑りにくくなるため愛犬の腰への負担を減らすことができます。 おしり周りの毛が長い子は短く整えることで、毛に便や尿が付くことが防げ、衛生的に過ごすことができます。
シャンプーやブラッシング、カットをするときには、愛犬の身体全体を触る必要があります。そうすることで、体型の変化にも気づくことができます。
トリミングにはこの他にも、愛犬の見た目をおしゃれにできるといったメリットがあります。
犬のトリミングの頻度に目安はある?
トリミングの頻度は被毛や皮膚の状態によって異なります。犬種が同じであっても、子犬と老犬であれば頻度は変わります。
毛の伸びるスピードや個体差が大きいため、最初のうちは1ヶ月に1回程度で様子を見ることをおすすめします。その後、必要に応じて頻度を変えましょう。 頻度を見極めるためには、日頃のブラッシングや爪・耳の状態チェックが欠かせません。 愛犬の身体全体を、頻繁に観察してください。
短毛種の場合はカットの必要性は低いですが、日常的なグルーミングは必要になります。 愛犬に初めてグルーミングやトリミングを行う場合は、一度に全ての工程を行わないように注意しましょう。その子の性格に合わせて、「今日は爪切りとブラッシングだけ」「次回は肛門腺絞りとシャンプー」というように分けてあげるのがおすすめです。 おとなしく頑張ってくれたら、たくさん褒めてあげてください。嫌がる様子がある時は、無理に続けずに休憩をしたり、続きは後日に行うなど、愛犬に不快な思いをさせないようにしましょう。グルーミングやトリミングは一生続くものなので楽しくて心地よい時間と感じてもらうことが大切です。
サロンと自宅のトリミングの違いとは
トリミングはサロンで行うイメージを持っている方は多いでしょう。
犬種や性格により異なりますが、練習を重ねることで自宅でも飼い主自身が行うことも可能です。 ただしメリットとデメリットがあるため、愛犬の慣れ具合や飼い主さんの技術によってサロンと自宅を使い分けましょう。
ここからは、サロンと自宅のトリミングの違いを説明します。
サロンで行うトリミング
トリミングサロンでは専門のスキルや知識を持ったプロ(トリマー)がトリミングを行います。そのため、短時間で終えることで愛犬への負担を軽減し、適切な方法でトリミングを行うことができます。身体の毛のカットだけでなく、爪切り、耳毛の処理や肛門腺の絞り残しチェックなども任せられます。 ただし、プロに依頼すれば必ずスムーズにいくとは限りません。大切な愛犬を信頼して任せられるサロンを選ぶことが重要です。
サロン選びで迷った場合は、実際に愛犬と一緒にお店を訪問して雰囲気を見たり、散歩で出会うお友だちにおすすめのサロンを聞いてみるのも1つです。 また、外から様子を見て、不衛生なサロンや中の様子が全く分からないサロンは避けた方が良いかもしれません。
実際にサロンに通う前には、全身を触られても平気なように慣れさせておくと、愛犬への負担も軽減できます。また、不安な点や希望がある場合は、愛犬の写真を持参し情報やカットの希望を事前に相談しておくと安心して任せられます。
信頼できるトリミングサロンが見つかれば、定期的に通いましょう。通い続けることで、トリマーさんと愛犬が信頼関係を築くことができ、愛犬にとって快適なトリミングに繋がります。飼い主さんはもちろん、トリマーさんの手も借りながら愛犬の健康をサポートしてください。
自宅で行うトリミング
自宅でトリミングを行う場合は、ハサミやバリカン、爪切りや止血剤、スリッカー等の道具を買い揃える必要があります。しかし、一度購入すれば継続的に使えるため長い目で見ると、サロンに通うよりもコストを抑えられるでしょう。
トリミングを行う時には、普段あまり観察していない身体の様々な部分まで触ってください。隅々まで触ることで、怪我や病気の早期発見・早期治療が可能になります。 ただし、初心者がいきなりトリミングを行うのは危険です。やり方を間違えると、愛犬に怪我をさせてしまったり、水を嫌うようになったり、洗い残しによって皮膚に炎症が起こったりするかもしれません。まずは正しい方法を学んで、愛犬が快適にトリミングを受けられるように環境を整えてください。
爪切りや肛門腺絞りなどのグルーミングも、それぞれの項目ごとに正しいやり方の知識やコツが必要になります。 ハサミを扱うカットやデリケートな肛門周りのケア、シャンプーなどは、初心者には難しいものです。自宅で初めてグルーミングやトリミングを行う場合は、足裏の毛をバリカンでカットするところから始めるのがおすすめです。
初心者で技術に不安があったり、慣れないうちは、サロンでプロに任せることをおすすめします。しかし、幼い頃から飼い主さんによる適切なトリミングを行っていると、老犬になってからも飼い主さんが自らお手入れできます。愛情を持って行うことで、信頼関係が深まるというメリットもあります。
トリミングサロンや動物病院を上手く活用しましょう
グルーミングやトリミングは、愛犬との距離が近づいてより親密に触れ合えます。そのため、愛犬と飼い主さんが信頼関係を深める大きなチャンスとも言えます。 日頃から、簡単にできるブラッシングなどを行って、積極的にスキンシップをとりましょう。サロンや病院で困らないように、全身を触られることに慣らしてあげることも大切です。
しかし、どうしても飼い主さんには難しいお手入れもあります。肛門周りのケアや顔周り・おしりの毛のカットなどは、難易度が高いお手入れと言えます。 「自分でなるべくお世話をしてあげるために、自宅でトリミングをしよう」という思いはとても素晴らしいですが、難しいお手入れはプロに任せるのも愛犬のためと考えましょう。 何もかも自分でやろうとは思わずに、トリミングサロンや動物病院に頼ってください。特に、全身カットはプロに任せるのがおすすめです。 そうすることで、飼い主さんも愛犬も安全で快適に過ごすことができます。
グルーミングやトリミングの方法を学び自宅で行う時でも、定期的にサロンや病院に通うことおすすめします。肛門腺や耳の中をプロにチェックしてもらうことで異変に気付いたり、やり方のアドバイスをもらうことができます。疑問や不安があれば、トリマーさんや動物病院で相談してください。
また、トリミングに慣れていない愛犬はお手入れを嫌がることがあります。その場合は無理に行うのではなく、徐々に慣れさせてあげましょう。ついつい作業に集中してしまいますが、飼い主さんが優しく声をかけることが大切です。 おとなしくお手入れをさせてくれたらしっかりと褒めて、「トリミングは怖いことだ」と思わせないように心がけてください。おやつや散歩、好きな遊びをするなど、愛犬の好きなことをご褒美としてあげると、『トリミングの後にはご褒美が待っている』と認識して頑張ってくれるようになります。
まとめ
愛犬のトリミングの頻度は犬種によって異なりますが、だいたい1~2ヶ月に1回が目安です。ただし、年齢や性格、毛の状態などによっても変わります。頻度が分からない場合はトリミングサロン(以下、サロン)や動物病院で相談してみてください。
サロンでのトリミングと自宅でのトリミングには、それぞれメリット・デメリットがあります。 サロンで行えば短い時間で行えて飼い主さんも手間がかからない一方で費用がかかります。 自宅で行えばコストを抑えられますが、正しい方法や知識を身に付けないといけません。 自宅で初めてトリミングを行う場合は、足裏の毛をバリカンでカットするところから始めるのがおすすめです。
グルーミングやトリミングは愛犬と飼い主さんの信頼関係を深める機会にもなります。日頃からできる範囲でブラッシングや爪切りなどのグルーミングを行い、愛犬とのスキンシップをとりましょう。そして、上手くトリマーさんや動物病院に頼ることで適切なお手入れを行い、愛犬の健康を守ってあげましょう。
お話を伺ったのは…
動物看護師・トリマー
赤須 彩子さん
動物看護師として長く勤務する中で、病気や高年齢を理由にトリミングサロンにお断りされた飼い主さんと出会い、トリミングを必要としている子の力になることを決意。
トリミングスクールで学んだ後、動物看護師に加えトリマーとしても動物のケアを行う。また、グリーフケアの学びを深め、動物と飼い主さんのハッピーライフのお手伝いにも注力。現在、二児の母として子育て中。