愛犬も食べられる冬の食材~ドッグフードは温めた方がいい?~
愛犬も食べられる冬の食材~ドッグフードは温めた方がいい?~
寒い冬になると、愛犬も温かいごはんが食べたいのでは?と考える飼い主さんもいるようです。しかし、ドッグフードは温めた方が良いのか、どんな食材なら食べさせてもいいのか、分からないことも多くあります。大切な家族だからこそ食事にまで気を遣いたい!という飼い主さんに、本記事では犬に食べさせても良い冬の食材とその与え方についてご紹介します。
目次
-
1.冬は犬のご飯や飲み水を温めるべき?
-
ドライフードの温め方
-
ウェットフードの温め方
-
飲み水の適温
-
-
2.おすすめの冬の食材
-
白菜
-
小松菜
-
チンゲン菜
-
冬キャベツ
-
-
3.おいしい冬の食材を愛犬と一緒に
冬は犬のご飯や飲み水を温めるべき?
愛犬のごはんや飲み水は、寒い冬だからといって温める必要はなく常温であれば問題はありません。もし、温める場合は熱くなりすぎないように注意が必要です。人間にとってはおいしいと思うような温度でも、愛犬にとっては熱すぎる場合があります。これは、犬が人間ほど咀嚼をせずに食べるため、口の中で食べ物を冷やすことが苦手だからです。
ごはんは体温近い38~40℃くらいが良いでしょう。40℃以上にすると火傷してしまうこともあるので、細かな温度調節が必要です。逆に冷たすぎる食事も好ましくありません。胃腸に負担をかけ、消化不良の原因となる場合があります。特に屋外飼育をしている場合はお水やごはんが冷え切ってしまわないよう注意してください。
ドライフードの温め方
冬にドライフードを温めるには、ステンレスか陶器の容器を使います。これをお湯の中に入れて、容器自体を温めます。温まったらお湯を捨て、その中にドライフードを入れるのです。この方法だと自然に温まり熱くなりすぎる心配がありません。電子レンジを使用しても良いのではと思うかもしれませんが、高温により栄養素が損なわれる場合もあります。
ドライフードは温めることで香りが引きたち、愛犬の食欲を引き立てる効果があります。最近ちょっと食べ飽きてきたかなと思ったら、試しに少しドライフードを温めてみるのも良いですね。
ウェットフードの温め方
缶詰やレトルトパウチに入っているウェットフードは、37℃くらいのお湯につけることで温められます。こちらも、40℃以上のお湯にすると火傷してしまう可能性があるので温度を上げすぎないよう注意を払いましょう。人間からしたらぬるいくらいがちょうど良いと覚えておきましょう。
飲み水の適温
飲み水の適温は常温ですので、基本的には15~25℃になります。あたためる場合は、人間がぬるいなと思うような温度の30℃~35℃くらいがおすすめです。こちらも熱くしすぎないように注意しましょう。温度を毎回はかるのは億劫だという方は、常温と覚えておけば大丈夫です。
おすすめの冬の食材
ここからは、おすすめしたい愛犬も食べられる冬の食材をご紹介します。 冬になるとおいしくなる野菜は、ドッグフードにトッピング程度に加えるようにしましょう。この時、人間なら味付けをしたいところですが、犬には必要ありません。塩分は大敵なので、味付けをしたり、人間と同じメニューをそのまま与えることは愛犬の体に良くありません。少しずつあげてみて、どんな野菜が好きなのか見つけてあげるのも良いですね!
白菜
冬を代表する野菜といえば白菜。10~2月が旬の野菜ですから、おいしい時期を逃さず食べさせてあげましょう。白菜には、「カルシウム」や「ビタミンK」、「カリウム」が多く含まれています。
愛犬にあげる時には、硬い芯の部分は茹でてあげた方が良いです。やわらかい葉先は生でも問題はないのですが、硬い部分は消化不良を起こしやすいため、茹でた方が安心です。
小松菜
小松菜は、別名を「雪菜」とも呼ばれる通り、冬が旬の野菜です。豊富な栄養素が含まれており、「ビタミンC」や「ビタミンE」、「βカロテン」の他にカルシウムも多く含みます。
豊富な栄養が魅力的な野菜ですが、愛犬にあげる場合は他の野菜同様、まずは少量からあげてみましょう。美味しそうに食べていても、体調に変化があればあげるのを中止してください。また、生だとシュウ酸が含まれているので、しっかりと茹でてからあげてください。こうすることでシュウ酸は少なくなります。 シュウ酸はほうれん草などにも含まれる成分で腎結石や膀胱結石の原因にもなります。少量であれば問題はありませんが、心配な方は控えたほうが良いでしょう。
チンゲン菜
チンゲン菜は、9~12月が旬の冬野菜です。こちらはミネラル類が豊富で、「葉酸」や「ビタミンC」、「カルシウム」、「カリウム」、「鉄」が含まれています。
小松菜と同じく、生のチンゲン菜にはシュウ酸が含まれているため、しっかりと茹でるようにしましょう。
冬キャベツ
水分が多いキャベツも、冬キャベツだと1~3月が旬の野菜になります。ビタミンU、ビタミンK、ビタミンC、カルシウム、鉄分を含む優秀な野菜です。
犬にあげるときに注意すべき点は、キャベツの芯を避けることです。ここには硫酸イオンという中毒成分が少なからず含まれているからです。健康な犬であれば大きな問題はありませんが、子犬や高齢犬、消化器官に不安のある子は中毒を起こす場合もあります。安心のために避けたほうが良いでしょう。また、キャベツは食物繊維が多いことで知られている野菜ですが、上手く消化できない場合もあるため、みじん切りにしてあげるか、フードプロセッサーなどで細かくしてからあげましょう。これで食物繊維が多い野菜でも消化しやすくなりますし、ドッグフードにも混ぜやすくなりますね。
おいしい冬の食材を愛犬と一緒に
冬の食材は旬だと特においしいので愛犬と一緒に楽しみたくなりますよね。しかし、本来は犬の健康管理に必要な栄養素はドッグフード(総合栄養食)で十分賄えます。そのため、野菜を無理に与えることはありません。また、肥満気味の子は与える量に注意をしましょう。体重2kgの子に10gのトッピングをあげるのは、体重60㎏の人間が300gの野菜を食べるのと同じと考えると多いかどうかの目安になります。
「季節を感じてもらいたい」、「いつも同じドッグフードでは食の楽しみがないのでは」と思うなら、いつものごはんにアクセントとして加えてみてください。様子を見るためにも少量から始めることが大切です。問題なくおいしそうに食べてくれる日が続くようなら、それが好きな味なのかもしれません。
寒くなると冬野菜が食卓に並ぶ日も多くなるでしょう。あげ方に注意して、一緒に楽しむと良いですね。