お手伝いの内容を聞きましょう!
その時の状況によって、お手伝いして欲しい内容は、皆さんそれぞれ違います。例えば駅のホームひとつとっても、改札までの誘導なのか、階段の場所を知りたいのか、電車が来たら教えて欲しいのか。もしかしたら、お手洗いの場所を探しているのかもしれません。声かけをして頂いたら、盲導犬ユーザーが何をお願いしたいのかをまず最初に聞いてみましょう。
誘導方法も本人に聞いてOK
手引きが必要な時は、肘を持ってもらうか、肩に触れてもらうか等、誘導方法を直接盲導犬ユーザーに聞いても失礼ではありません。
又「もう少しゆっくり(速く)歩きましょうか?」等と確認することが、安全な誘導に繋がります。
お手伝いが終わった時
目的地までの誘導等、お手伝いが終わったあとは、黙ってその場を去るのではなく「ではここで失礼します」の一言をお願いします。盲導犬ユーザーは、皆さんの温かい気持ちに対して、お別れをする前にきちんと感謝の気持ちを伝えたいと思っています。
(監修:公益財団法人日本盲導犬協会)
どんな時に声をかけてくれて
嬉しかったですか?
道に迷っていた時
私たち盲導犬ユーザーは、頭の中に描く地図を頼りに目的地へ向かうんです。盲導犬が道案内してくれるわけでは、ないんですよ。でも曲がる角を間違えたり、工事等で普段とは状況が変わっていると、道に迷ってしまいます。私たちは、周囲に人がいるのかどうかわかりづらいので、皆さんから声をかけていただけると、本当にホッとするんです。
信号待ちをしていた時
盲導犬は、信号の判断ができないんですよ。盲導犬ユーザー自身で、車が止まる音を耳で確認しながら、歩き出す指示を盲導犬に出しているんです。でも本当に青信号なのか、また信号が点滅しているのかの確信ができないので、お手伝いの声をかけていただけると「今、青信号ですか?」って聞くことができますね。
お店に入った時
スーパーや百貨店に行くと、お店のスタッフの方が私たちのお買い物の介助をしてくれます。でも、広い店内で手が空いているスタッフの方を探すのは、私たち盲導犬ユーザーにとって難しいことです。そんな時に皆さんがお手伝いの声をかけていただけると、スタッフの方がいる場所までの案内をお願いできるので、とても助かります。
駅やバス停にいる時
例えば、ホームや車内の混み具合とか、バス停で並ぶ時の方向とか、空いている座席があるのかとか。視覚に障がいがあると、こんな風に耳だけでは判断できない状況がたくさんあります。だからこそお手伝いの声をかけていただけると、周囲のちょっとした状況を聞くことができるので、安心して外出を楽しめますね。
よくある質問
もしお手伝いを断られたら?
普段から通いなれた道だったり、とても急いでいたり、時にはお手伝いの必要がない場合もあります。もしお手伝いを断られても、「大丈夫ならよかった。お気をつけて」と見守って、引き続き声かけの気持ちを持って頂けると、とても嬉しいです。
どこまでお手伝いすればよいの?
声かけはしたいけど、急いでいるから誘導はできないかも。土地勘の無い場所だから道案内に自信がない等、声かけをして頂く皆さまにも様々な事情があります。そんな時は無理をせず、盲導犬ユーザーに今自分ができるお手伝いの範囲を伝えていただければ、大丈夫です。