猫は何日間留守番できる?起こりうるトラブルや対策・注意点についても解説
猫は何日間留守番できる?起こりうるトラブルや対策・注意点についても解説
お仕事や旅行など、やむを得ない理由で猫にお留守番してもらわなければいけない場合もありますよね。猫のお留守番を心配に感じる飼い主さんも多いでしょう。
そこで今回は、猫の留守番について注意点や、愛猫が安心・安全に過ごせるような対策について解説していきます。
目次
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1.猫は留守番が得意?寂しくない?
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2.留守番で起こりうるトラブル
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粗相
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物を壊す・怪我をする
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誤飲や食べてはいけないものを食べる
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脱走
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3.留守番の対策・注意点
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トイレを清潔にしておく
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十分なごはんとお水の用意
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室温を保っておく
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留守番に慣れさせておく
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ペットカメラの活用もおすすめ
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4.他の人に猫のお世話を依頼する方法
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ペットホテル
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ペットシッター
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信頼できる友人に預ける
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5.まとめ
猫は留守番が得意?寂しくない?
猫は犬に比べると、比較的留守番が得意な動物と言えます。もともと単独行動を好み、マイペースな生き物のため、1泊2日程度であればお留守番が可能でしょう。
ただし、健康面に問題がある猫や、離乳の済んでいない猫の場合は、長時間お留守番させることは避けましょう。また、お留守番させる場合はフードやトイレなど、万全の体制を整えてから家を離れる必要があります。
後の項で詳しく解説していきます。
留守番で起こりうるトラブル
猫をお留守番させることで起こりうるトラブルには以下のようなものがあります。
【起こりうるトラブル】
・粗相
・物を壊す、怪我をする
・誤飲や食べてはいけないものを食べる
・脱走
1つずつ詳しく解説していきます。
粗相
留守中はトイレの用意を万全にしておく必要があります。基本的に、トイレは清潔にしてから外出しましょう。
トイレが汚れていると、やむを得ず他の場所でしてしまったり、トイレを我慢してしまったりすることも。泌尿器系のトラブルになる可能性もあるので注意が必要です。
詳しい対策は本記事内の「留守番の対策・注意点」の「トイレを清潔にしておく」で解説していきます。
また、留守中の粗相は一過性の場合が多いため、帰宅後しっかり遊んであげたり、「頑張ったね~」と褒めてあげたりすればすぐに改善されることが多いとされています。決して叱らないようにしましょう。
物を壊す・怪我をする
飼い主がいない間に、物を破損したり、かじったりしてしまう可能性もあります。最悪の場合、猫の怪我や開腹手術が必要な事態につながってしまう可能性もあるため、対策をしておきましょう。
事故になりそうなものは、猫が届かないところにしまいましょう。また、入ってほしくない場所や、猫に危険が及ぶ可能性のある場所は、留守中に猫が侵入できないようにするとよいでしょう。
お風呂場は水を全て抜き、万が一のためにドアを閉めておきましょう。電化製品のコードも齧る可能性があるため、気をつけましょう。お部屋全体を対策するのは難しいものです。数時間の留守番中はケージを活用するなど、安全を確保するのも有効な手段です。
また、留守中に地震が起こり、猫に危険が及ぶ可能性もあります。地震に備え、家具の転倒を防止するグッズを使うなど、防災対策もしっかり行っておきましょう。
誤飲や食べてはいけないものを食べる
猫が届くところに食べ物を出しっぱなしにしないのはもちろん、キッチンやダイニング周りの生ゴミや、食事の残りは全て処分しておきましょう。
また、ゴミ箱はフタをして開けられないようにしておきます。できればキッチンは立ち入り禁止エリアにするのが安心でしょう。難しい場合は、食べ物は棚にしまって、棚を開けたりできないように対策をしておく必要があります。
食べ物でなくても、部屋の中に落ちているものを飲み込んでしまう可能性もあるので、物を出しっぱなしにせず、掃除してから家を離れるようにしましょう。
脱走
飼い主が留守にしている間に、雷などの大きな音がきっかけで外へ逃げてしまうことも考えられます。そのため、外へつながる場所の戸締りを各所しっかり行っておく必要あるでしょう。
留守番の対策・注意点
ここでは、猫が安心・安全に留守番するための対策や注意点について解説していきます。
トイレを清潔にしておく
猫はきれい好きなのでトイレが汚れていると、近寄らなくなってしまいます。粗相の原因にもなるので、留守にする前にあらかじめ清潔な環境を整えましょう。
また、複数のトイレを用意しておくことも大切です。トイレの数は猫の頭数+1が理想ですが、留守番時はさらに予備のトイレがあると安心でしょう。
システムトイレの中には、シートの取り替えが週に一度でいいものもあります。留守にする際には活用しても良いでしょう。排泄物をモーターで自動的に回収してくれる自動トイレもあり便利ですが、いきなりは使ってくれない猫が多いので慣らしておく必要があります。
十分なごはんとお水の用意
ごはんは家を空ける日数に合わせて十分な量を用意しましょう。ただし、多く用意しすぎても食べすぎになってしまうので注意が必要です。定刻になったら自動的にフードを出してくれる給餌機なら、食べすぎを防げるでしょう。
ただし、時間が経つほどフードは新鮮でなくなるため、普段ウェットフードしか食べない子は注意が必要です。また、循環型の給水器なら、常に新鮮な水を飲めるため、留守の際は特におすすめです。
室温を保っておく
留守中は特に、猫にとって適温を保っておく必要があります。夏場はエアコンを付けておきましょう。ただし、猫が寒いと感じた際に避難できるように、部屋の移動を可能にしておくと安心です。
留守中は特に、猫にとって適温を保っておく必要があります。夏場はエアコンを付けておきましょう。ただし、猫が寒いと感じた際に避難できるように、部屋の移動を可能にしておくと安心です。 冬場は、多少寒くても毛布などで暖かい場所を用意しておけば快適に過ごせる猫が多いですが、年齢や個体差にもよるため、愛猫に合った寒さ対策をしましょう。
電気カーペットなどの電化製品は感電の恐れもあるので、留守中は特に、電気を使用しない防寒対策の方が安全といえます。エアコンをつけっぱなしにしておく場合、猫が誤ってリモコンを触ってしまわないよう、必ず手の届かない場所に置きましょう。
留守番に慣れさせておく
突然、飼い主が長い時間いなくなってしまうと、不安に感じてしまう猫もいます。留守番に慣れさせるため、飼い主のいない時間を少しずつ作るのも良いでしょう。
ペットシッターさんや知人に猫を預ける予定のある場合は、預ける前に数回会わせておき、遊ぶ時間を作るなどの工夫をするのもおすすめです。
また、飼い主がいなくても猫がくつろげる空間をつくることも重要です。クッションやブランケットなど、猫がリラックスできるよう工夫をしましょう。
ペットカメラの活用もおすすめ
留守中も飼い主が猫の様子を見守られるよう、ペットカメラを置いておくのもおすすめです。外出中もカメラ越しに愛猫の様子を確認でき、安心です。
暗闇でも撮影可能なものや給餌器と一緒になっていて遠隔でフードをあげられるもの、遠隔で室温や照明を調整できるものなど便利な機能付きのペットカメラが最近では多く販売されています。
また、飼い主の声を送れるタイプのものもあり、飼い主の声を聞くことで安心できる猫もいます。用途に合わせて必要な機能を選びましょう。
他の人に猫のお世話を依頼する方法
猫だけで留守番させるのが不安な場合は、他の人にお世話をお願いした方が安心でしょう。
ペットホテルやペットシッターなどを利用するという選択肢もあります。ただし、日数や猫の性格などを考慮する必要があるでしょう。
ここでは、ペットホテルとペットシッター、また知人に預ける場合のメリットとデメリットについてまとめます。
ペットホテル
<メリット>
・専門スタッフがお世話をしてくれる
・日中はスタッフが在中しているので、体調の変化などにもすぐに対応してもらえる
<デメリット>
・慣れない環境でストレスを感じる可能性がある
・費用が掛かる
ペットシッター
<メリット>
・猫にとって慣れた環境の自宅で留守番できる
・お世話の細かい要望にも対応してくれる
<デメリット>
・自宅の鍵を他人に預けなければならない
・シッターの訪問時以外は怪我や病気、災害時に迅速な対応ができない
・費用が掛かる
信頼できる友人に預ける
<メリット>
・細かい要望にも対応してもらえる
・事前に猫に慣れてもらうことでストレスを軽減できる
・ペットホテルやシッターと比較して費用が安い、かからない可能性がある
<デメリット>
・プロではない場合、適切な対応をしてもらえるか不透明
・友人宅に預ける場合は環境の変化によるストレスが考えられる
・何かあった場合、個人間のトラブルになる可能性がある
まとめ
今回は、猫を留守番させる際の注意点やポイントについて解説しました。
猫は比較的お留守番が得意な生き物と言えますが、長くても1泊2日程度を限度としましょう。
家を空ける場合はごはんやトイレなどきちんと体制を整えておく必要があります。また、危険になるものを片付けておく、外に出てしまわないように戸締りをしておくなども重要です。猫が快適にお留守番できるよう、環境をしっかり整えましょう。
お留守番が不安な場合は、ペットホテルやペットシッターさんに預けるなどの選択肢もあります。それぞれのメリット、デメリットを知って安心して家を離れられる方法を選びましょう。