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【トリマー監修】猫用バリカンの選び方・注意点など徹底解説

【トリマー監修】猫用バリカンの選び方・注意点など徹底解説

愛猫の長い被毛をさっぱりきれいにしてあげたい!そんなとき、自宅で飼い主さんがカットしてあげられると良いですよね。
なかなか難しそうなカットも、バリカンがあれば上手にできるかもしれません。

ここでは、猫用バリカンの上手な選び方や使い方などをご紹介します。

1.猫にバリカンが必要な理由

非常に細くやわらかい被毛に覆われた長毛種の猫は、犬以上に毛玉ができやすく、ホコリなども絡みやすいもの。ブラッシング等で被毛を清潔にしてあげたいものの、なかなか思うようにはさせてくれず苦戦しますよね。
しかしバリカンを使えば、飼い主さんの手によって常に清潔な体を保ってあげることができます。

また短毛種の猫でも、すべりやすい足裏や汚れやすいお尻まわりなどは、バリカンを使ったお手入れがおすすめ。
その他、暑い時期のサマーカットなど、猫との暮らしにはバリカンが活躍してくれるシーンが多くあります。

2.猫用バリカンの選び方

猫用バリカンの選び方

目的によって刃幅を選んで

猫のバリカンには、刃幅の広いもの・狭いものがありますが、目的によって使い分けると良いでしょう。

例えば、夏場のサマーカットのように全身の毛を短くする場合は、効率よくカットできる刃幅の広いものがおすすめ。
反対に、おしりまわりや肉球など細かい部位をカットしたいときは、刃幅の狭いものが適しています。

水洗いできるものがおすすめ

一度バリカンを使用すると、刃の間や本体にたくさんの被毛が入り込みます。また、被毛と一緒に皮膚やゴミなどが付着することも。不衛生な状態のまま保管しておくと、次回使用した際に皮膚トラブルを招いてしまう恐れがあるため、簡単に水洗いができるものがおすすめです。

コードレスタイプが便利

バリカンは飼い主さんでも簡単に利用できるものですが、動き出しそうな猫を支えながらのカットに、はじめは少し苦戦するかもしれません。そんなときは、コードレスタイプのバリカンが便利。

コードレスなら、コンセントに刺さった長いコードがグルグルと巻かれてしまったり、猫の足に引っかかってしまう心配もありません。
充電式や電池式があるので、飼い主さんの使いやすいものを選んでみましょう。

なるべく音の静かなものを

突然バリカンのスイッチを入れてカットを始めようとすると、その音に驚いて逃げ出してしまう猫もいます。特に日頃から臆病な猫には、十分な配慮が必要なため、なるべく静音・低振動のバリカンを選ぶのがおすすめ。
カットの際も、はじめはカットはせずに音だけを聞かせたり、やさしく声をかけながらカットするなど、できるだけ猫にストレスをかけないよう工夫することが大切です。

替刃はある?

猫用のバリカンはたくさんの被毛を刈り取るため、被毛の絡まりやゴミの付着などにより、どんなにお手入れをしていても刃の劣化は免れません。
替刃がセットになっているバリカンだと、いつでも清潔、かつキレの良い刃でカットすることができるので便利です。

3.猫用バリカンの使い方

【準備】

刃ミリの設定をする

刃ミリの設定は目的によって変わってきます。
毛玉の処理や、もつれた被毛の除去などにバリカンを使用する場合、刃は1~2mmほどが適していますが、夏場のサマーカットを目的で使用する場合は、もう少し長く6~9mmに設定しておきましょう。

<部分カットにおすすめ!>

ペットクラブバリカン 部分カット用(犬猫両用)

細かい部位にもしっかり使えるコンパクトサイズ。

<全体カットにおすすめ!>

ペットクラブバリカン 部分カット用(犬猫両用)

本体まるごと水洗い!刃ミリも調節できる便利なペット用バリカン

一人ではなく、家族と一緒に

安全性を考慮して、必ず2人以上でカットを行うようにしましょう。飼い主さん一人では猫を支える手にもつい力が入ってしまったり、不慣れな手つきから猫の肌を傷つけてしまう恐れも。
一人がやさしく猫を支えてあげながら、もう一人がカットをするといった方法がベストです。

【カット方法】

お尻回り

毛の流れに逆らわずに、少し皮膚を片手で引きながらバリカンを動かします。お尻周りは肛門を中心にして、放射線状に毛の流れを見ながらゆっくり刃を動かしていきましょう。

肉球

基本的には肉球からはみ出ている毛を刈落とすことができればOK。肉球の間の毛をえぐり刈ろうとするとケガにつながる危険性があるので、十分に注意しましょう。

お腹

犬とは違い立ち上がらせた状態では刈らせてくれないことが多いため、横向きに寝かせ、皮膚を伸ばしながら脚を少し上げて刈っていきます。刃先の方向を見ながら、乳首の位置も意識して(乳首を傷つけないように!)進めていきましょう。

4.猫用バリカンを使うときの注意点

猫用バリカンを使うときの注意点

短くカットし過ぎない

猫の肌はとてもデリケートなため、短くカットし過ぎてしまうと皮膚トラブルを引き起こしてしまったり、体温調節が難しくなることがあります。
長毛種であれば、短毛種くらいの長さにするのがおおよその目安。
極端に短くなってしまわないよう、十分に注意しましょう。

無理強いしない

嫌がっている猫に対して強引にカットすることは、ケガの引き金になるだけでなく、“バリカン=怖いもの”という印象を与えてしまいます。
一度怖いと感じた猫の記憶によって、その後の自宅ケアがスムーズにできなくなってしまうこともあるので、できるだけ猫がリラックスしているタイミングで、無理強いすることなくカットしましょう。

敏感な部位は触らない

顔まわりやしっぽは、猫にとって非常に敏感な部位です。そのため、飼い主さんによるカットでは触れないようにするのが安全。
もし気になるようであれば、動物病院やトリミングサロンに相談するのが良いでしょう。

5.まとめ

少しハードルが高そうな愛猫のカットも、バリカンを使えば上手にできそうですね。
日常的なブラッシングとあわせて、愛猫との楽しいコミュニケーションにできると良いでしょう。

飼い主さんにフィットしたバリカンを上手に選んで、ぜひトライしてみてください。

監修いただいたのは…

Dog salon MUOSSI(ドッグサロンムオッシ)
オーナーグルーマー
関野 尚代さん

巫女(正社員)から一念発起してトリマー学校へ。
卒業後、結婚出産。その後トリマーとしてBEAUTY PLUS(株式会社ワンダフル、現イオンペット)に就職。
マネージャーを務めたのち、アドホック株式会社(現 株式会社西武ペットケア)に転職。マネージャーとしてトリマーをサポート。
同社を退職後、独立し個人サロン「ドッグサロンムオッシ」を立ち上げる。

「動物が大好きです。特に犬は人間に寄り添い合わせてくれるとっても協力的な動物ですよね。尊敬の念です。
そんな犬と関われる仕事としてプロトリマーを目指し夢の独立を果たし今に至ります。現在では犬の整体も取り入れて日々頑張ってくれているワンちゃんへ労を労えるよう頑張っています。」

猫専門病院 Tokyo Cat Specialists 院長 獣医師 山本 宗伸先生

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