【専門家監修】猫にごはん台は必要?素材や高さなど選び方を紹介
愛猫の毎日のごはん。おいしさだけではなく”食べやすさ”も大切にしてあげたいですよね。ごはん台を使ってフードボウルの高さを工夫することで、そんな快適な食事環境をつくることができるかもしれません。
猫にとっての適切な高さや、食べやすさを重視した人気のフードボウルなどをご紹介します。
愛猫の毎日のごはん。おいしさだけではなく”食べやすさ”も大切にしてあげたいですよね。ごはん台を使ってフードボウルの高さを工夫することで、そんな快適な食事環境をつくることができるかもしれません。
猫にとっての適切な高さや、食べやすさを重視した人気のフードボウルなどをご紹介します。
メリット①
吐き戻しの予防対策になる
猫は、口~食道~胃までがまっすぐにつながっています。そのため、フードボウルを床に直置きすると首を下に下げたまま飲み込むことになり、食道で逆流し、吐き戻しが起こりやすくなります。ある程度の高さを保ってあげることで、そういった吐き戻しの可能性を減らすことができるでしょう。
メリット②
関節への負担が軽減される
低い位置にフードボウルがあると前かがみの姿勢になり、前脚や上半身の関節・筋肉に負荷がかかってしまいます。ごはん台を使って高い位置にセットしてあげることで、そのような体への負担を軽減させることができるでしょう。特に高齢の猫にとっての食事中の姿勢は、体への負担に大きくかかわります。
メリット③
食べ疲れ・遊び食べなどの対策になる
ごはん台を使用すると猫にとって食べやすい環境になるため、日頃から食事の途中で飽きてしまう猫や、手でボウルの外へキャットフードを出してしまうような猫も、スムーズに食べてくれるようになるかもしれません。
一般的に、床から5~8cmほどの高さが食べやすい高さと言われています。しかしもちろん体の大きさや脚の長さなど、個体差によって違いは出てくるもの。
大切なのは、愛猫にとって食べやすい高さを見つけてあげることです。首を少し傾けるだけでフードボウルに口元が届くほどの高さを目安に、食べている様子を見ながら検討してみましょう。新聞紙や雑誌などを重ねて、少しずつ調整しながら探ってみるのも良いかもしれません。
前述にもあるように、一般的には5~8cmほどの高さが食べやすい高さと言われているため、市販のごはん台もそのくらいの高さのものが主流です。ただ、ほんの数ミリ~1cmほどの違いでも、猫にとっての食べやすさは変わってくるものでしょう。愛猫に合った高さが決まったら、商品を確認しながらできるだけその高さに近いものを選ぶようにしましょう。
おしゃれな木製のものや安定感のあるスチール製のもの、衝撃に強いポリカーボネート製のものなど、さまざまな素材のごはん台が市販されています。ごはん台は汚れやすいものなので、猫にとっての食べやすさはもちろん、洗いやすさで素材を選ぶのも忘れずに。フードボウルとともに清潔に保つことを心がけましょう。
シンプルでスタイリッシュなものや、かわいらしいイラストが描かれたものなど、デザインにもさまざまなものがあります。1つの家具を選ぶように、インテリアにフィットしたものを楽しく選んでみても良いでしょう。
ウォーターボウルも同時に使いたいときは、二口並んだデザインのものも便利です。
大好きなおいしいごはん。ついつい勢いよく食べてしまってフードボウルがズルズルと前進…。そんな食べづらさを防ぐために、滑り止めなどが付いた安定感のあるものを選びましょう。
ごはん台は使わずに、フードボウルだけのシンプルなスタイルがいい!そんな飼い主さんには、高台(お皿を支える下の部分)が高く設計されているフードボウルがおすすめ。手間もスペースも不要のまま、これ1つで食べやすく快適な食事を叶えることができます。
大好きなごはんは、猫にとって毎日のおたのしみタイム。そんなとっておきの時間をもっと楽しく!もっと快適に!してあげられたらうれしいですね。
ごはん台やハイタイプのフードボウルを使って、心にも体にもおいしいごはんをぜひ!
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監修いただいたのは…
東京農業大学 農学部動物科学科 動物行動学研究室 教授
内山 秀彦先生
麻布大学 動物応用科学専攻修了(博士)
ヒトと動物の関係学会 常任理事
主な専門は「ヒトと動物の関係学」。 特にアニマルセラピーによる癒やしのメカニズムや猫と人との関係について研究している。