食べ物を口から戻すことを「吐く」といいますが、犬が吐く背景には、いろんな原因が潜んでいます。
愛犬が吐いた場合は、どんな状況で吐いたのか、吐いた後の様子はどうか、どんな物を吐いたのかなど、よく観察してください。そうすれば、動物病院で受診する際にも、診断がつきやすくなります。
愛犬が吐くと、飼い主さんはついオロオロしがちですが、犬は比較的によく吐く動物なので、吐いたからといって、必ずしも病気というわけではありません。例えば次のようなケースで、吐いた後に元気で食欲もあれば、様子を見ていてもかまわないでしょう。
吐く原因で最も多いのは食べすぎによる急性胃炎ですが、嘔吐はいろんな病気が関連しており、時には消化器以外の病気の可能性もあります。
一過性のもので、繰り返さなければ心配はいりませんが、少しでも気になるサインが見られたら、すぐに動物病院へ行きましょう。
犬が吐く場合、そのほとんどは、胃や小腸の内容物を戻す「嘔吐」ですが、なかには食道などに問題があり、食べた物が胃に到達する前に吐き出してしまうことがあります。これを嘔吐と区別して「吐出」と呼んでいます。
こうした吐出を食事のたびに繰り返す場合は、食べた物が食道を通過できない原因(食道拡張症、腫瘍、異物など)があると考えられますので、動物病院で受診しましょう。
由来する病気によっては、吐く以外にも様々な症状を伴います。嘔吐以外の症状にも注意することが必要です。