健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

秋から冬に気をつけたいこと!

秋から冬に 気をつけたいこと!

寒い季節に気をつけたい生活ケア

換毛期のケア
寒さ対策
ノミ対策
暖房器具に注意
誤飲・誤食に注意
年末年始の体調不良

換毛期のケア

ブラッシングで換毛を促進。
健康な皮膚と被毛のためには、食事管理も大切です

ダブルコートの猫種は、春と秋に換毛期があります。秋は夏毛が抜けて、下毛が密生した冬毛へと生え替わります。こまめなブラッシングで抜け毛を取り除くとともに、被毛や皮膚の新陳代謝を高めましょう。
健康な皮膚と被毛には栄養管理も大切です。良質なタンパク質をたっぷり含み、オメガ3とオメガ6脂肪酸のバランスの良いフードを与えましょう。

寒さ対策

温度差が体の負担に。
夜間や屋外の防寒対策を心がけて

極端な温度差は体に負担になります。猫は寒さが苦手です。完全室内飼育でも、夜間、暖房を切った後の急激な冷え込みなどには、十分に気をつけましょう。

ノミ対策

快適な室内では、ノミは年中繁殖可能。
通年予防がおすすめです

ノミは気温13℃以上、湿度50%以上で繁殖します。つまりエアコンでコントロールされた室内環境では、一年中繁殖が可能です。いったんノミを持ち込むと、根絶させるのは大変ですから、できれば通年予防した方が安全といえます。

暖房器具に注意

ストーブで毛を焦がしたり、ホットカーペットなどでの低温やけども要注意!

暖房器具によるやけどや事故も心配です。ストーブの周りを柵で囲ったり、人がそばにいられないときはスイッチを切るなどの対処を。ホットカーペットやカイロなどに長く密着させていると、低温やけどをすることがあります。毛布を敷いたり、カイロをタオルで包むなどして直接体に触れないようにしましょう。
また、猫は温かいお風呂のフタの上が大好きですが、浴槽に転落して溺れたり、お湯でやけどをしないよう、浴室は立ち入り禁止に。

誤飲・誤食に注意

危険なものを口にする機会が増えます

家の中には、猫が口にすると危険なものがたくさんあります。
例えば、ポインセチアやシクラメンなどの身近な植物も中毒を起こす原因に。その他、おもちゃの破片、ビニール、針や糸、たばこ、薬など。
猫の場合、ひも状のものはとくに危険です。おいしそうなにおいのする高級ハムのタコ糸などもその一つ。贈答品の多いこの時期は、とくに要注意です。舌にあるザラザラの突起がのどの奥に向かって生えているため、口にしたひもを吐き出そうとすればするほど、奥に入ってしまうのです。
誤飲・誤食は命に関わることもあります。危険なものを放置しないよう、しっかり管理してください。

年末年始の体調不良

来客が多く、飼い主さんの目が届きにくいので、
体調不良に気をつけて

年末年始は忙しくて、飼い主さんの目が届きにくい時期です。来客が増えて、猫がストレスを感じたり、パーティでごちそうをおすそわけされてお腹を壊したり…。普段と違う環境のため、猫が体調を崩しやすいので注意しましょう。