交通事故などでケガを負った動物を病院へ運ぶときは次のことに注意してください。
飼い主も心配で、すぐに抱きかかえてでも運ぼうとしますが、事故に遭った動物も痛みやショックでたいへん興奮しています。そのため、すぐに触ると噛まれてしまうことがよくあります。
その場で紐やハンカチなどが用意できるなら、それを用いて口を縛ってから、大型犬なら、バスタオルや毛布などを犬の下にくぐらせて、それを担架がわりにし動物病院へ運んでください。小型犬や猫はケージを利用したり、段ボールの箱を利用するようにすればいいでしょう。
出血がある場合や骨折の可能性がある場合はまず保定し、できるだけ早く動物病院へつれていってください。傷口が大きく口をあけ出血がある場合は、ガーゼやタオルなどで押さえておきます。
こんな場合には刺を抜かずに、脱脂綿などの柔らかいもので患部を覆い、獣医師に見せてください。素人が勝手に抜くと、内部に抜け残りがあったり、化膿するケースもあります。
原因が何であれ、こうした場合にも早急に獣医師に見せてください。
ひきつけや痙攣が起きると全身の筋肉が硬直し、硬くつっぱるような感じになり、ふるえや尿・便の失禁もあります。
痙攣している場合には不用意に近づかずに、周囲のものをどけ、直射日光や大きな音を遮断し、やわらかいクッションなどをあてがってください。呼吸が苦しそうな時にはタオルなどを噛ませるのもいいでしょう。
また、てんかんでは目を白黒させ、全身が震えるといった症状が見られます。この場合にもできるだけそっとして刺激を与えないようにして、頭をぶつけたりしないようにする、嘔吐物は取り除く、などの配慮を心がけてください。
てんかんの持病が明らかな場合、数分間の経過で落ち着くようであれば、落ち着いてから診察を受けましょう。
↑口輪のしかた