本格的な夏に向かって気温も温度も上昇し始める頃は、高温多湿を好む寄生虫や細菌の活動が盛んになり、しつこいかゆみを引き起こすノミやダニも活発化して、愛犬・愛猫を大いに悩ませることとなります。 |
愛犬・愛猫が体をかきむしっている様子や、皮膚が赤くただれていたり、毛が抜けてきた姿は、見ていてとてもつらいものです。このような皮膚病を引き起こす原因として、第一にノミやダニなどの外部寄生虫の感染が考えられます。犬や猫は、かゆみのために皮膚を噛んだり、ひっかいたりしますが、それで傷ついた部位に今度は細菌が感染し、化膿してしまうこともあります。 |
ノミやダニなどの寄生虫感染予防をきちんと行っていても、相変わらずかゆい、という現象はよくみられます。かゆみにはいろいろな原因が考えられますので、先生の診断に基づいて食事を変えてみたり、こまめにシャンプーを行い皮膚を清潔に保つように心がけたり、さらには薬で炎症を抑えるなど、さまざまな対策が必要になってきます。
かゆみの原因の中でも食物アレルギーは、ノミなどの外部寄生虫によるアレルギー、アトピーに次いで多く、犬猫のアレルギーの10%~20%を占めています。オメガ-3脂肪酸など炎症の抑制をサポートする脂肪酸を多く含む食事はアレルギーによる皮膚の炎症によるかゆみの軽減に役立ちます。
また、今まで食べたことのない蛋白質を用いたフードに変更したり、アレルギーの原因として認識されないほど小さい分子量になっている蛋白質(加水分解蛋白質)を用いたフードを与えることも原因の一つを取り除くよい方法です。
アトピーなど体質的な要因がかかわるものでも、食事を変更することによって症状が軽減されることがあるという報告もされています。食事管理を含めてかゆみには多角的に取り組んでいきましょう。
|
|
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|