しかし、実際には猫も犬とは異なった形ではありますが、社会的な生活を営んでいることをご存知でしょうか?猫は決して孤高の生き物ではありません。もしも、猫が本当に単独生活を行う生き物であるならば、人間と共に生きる猫は皆無でしょう。ですが、実際、私たちの身近にはたくさんの猫たちが暮らしています。猫同士、また猫と人で、場合によっては猫と犬であれ、愛し愛され、生きているのではありませんか? |
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猫の幼齢期の発達 |
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この表はあくまでも目安です。猫によって個体差があり、これ以上のカロリーを必要とする場合もあれば、これより少ないカロリーで充分な場合もあります。妊娠期から授乳期にかけては、母猫に対して自由採食(いつでも、新鮮なフードが食べられる状態)が望ましいとされています。出産後に増加した体重も授乳開始6~7週目を過ぎるころには、母猫の体重は交配前の体重に戻っていることでしょう。それまでの母猫の食事に関しては、消化率の良いフード、例えば子猫用のフードなどが推奨されます。それ以降は通常のフードに徐々に戻してあげると良いでしょう。 |
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感受期 生後2週齢を過ぎた頃から子猫は視覚、聴覚、そして歩行能力を獲得します。これらの能力は周囲環境への探索行動にとって欠かせないものです。この能力を獲得した後の約5週間を感受期といいます。 感受期の子猫は『恐れ』という感情の閾値が一番低い状態です。『恐れ』の感情が低いという事は、言い換えれば周囲環境の様々なことに対して興味を持ち、刺激を受け、学習し、適応していくことが生涯の中で最も柔軟に行えるということです。 この時期、通常子猫は母猫に保護され、母猫の監督の下、体の発育に伴って徐々に行動範囲を広げていきます。そのため母猫の性格、行動範囲、教育能力は子猫の社会性および感情の発達に重要な役割を果たします。また、ネズミや鳥を捕る、などといった技能だけでなく、人との交わり方にたいする影響も母猫から受け継ぐようです。 感受期の子猫は、個体差はありますが、好奇心旺盛です。様々な刺激との接触を繰り返し、母猫からどのように物事に対処するのかを教わり、探索範囲を広げていきます。探索範囲が広がるにつれ、更に新しい刺激、環境に適応することを学び、脅威に対処するために生まれつき備わった行動パターン(本能)を臨機応変に利用していくようになります ★ 感受期には将来的に目にする、また、係わる可能性のある物を見せ、聞かせ、触れさせ、それらに慣れさせるようにしましょう。例えば、通常の家庭にある洗濯機、掃除機(動かしていない状態から始め、遠くで作動させる、次は近くで作動させる)それぞれの家庭での台所で使用する物やその時の音といった、日常生活で使用されている物(オーディオ、テレビ製品)や音、匂いなどを最初は遠くから見せたり聞かせたりします。『恐れ』の感情が出ない、つまり怯えずに「何かな?」と興味だけを持ような距離から始めましょう。 ★ ワクチンの接種が終わっていない状況では、ワクチンを接種していない猫との接触や土壌との接触は避けます。しかし、この時期にまったく外に出さない、というのであれば外の環境に慣れることができません。始めはキャリーバック、次にキャリーバックによって家の中を運ばれること、そして電車や車に乗ること、といったことをこの頃から始めると車や電車の移動を怖がらない子になるかもしれません。長時間行うと『恐れ』の方が強くなる可能性があるので、短時間・短距離で行いましょう。また、それら新しいことの後には「嬉しいこと、楽しいことが待っている!」というように、おやつやおもちゃで遊ぶなどといった工夫をすると、新しいことに対して良い印象を与えることになるでしょう。 |
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社会化期 兄弟猫や同年代の子猫との接触も子猫の発達に重要な役割を果たします。子猫同士で遊ぶ、じゃれあうことによって、猫同士の付き合い方を学んでいきます。また、もしこの時、母猫以外の社会化の成されている成猫と出会うような環境であれば、成猫との付き合いも学んでいきます。 感受期に人と接する経験のあった猫は、人に対し友好的になる可能性が高いようです。少なくとも4人以上の様々な人間(男性・女性・大人・子供・老人など)と出会う機会を作るようにしましょう。但し、出会う人は必ず猫に対して理解のある、猫の扱いに慣れている人、もしくは猫の扱い方に対して協力してくれるような人を選ぶようにしてください。『恐れ』に対する感受性が低いといっても、『恐れ』は感じるのですから…。また、特定の人とだけ密接な関係を作ってしまうと、将来的に分離不安症や来客恐怖症といった問題行動を誘発してしまうこともありますので、くれぐれも過保護にはなりませんように♪依存ではなく共生の関係を作っていきましょう。 ★感受期は生後7週齢までといいますが、生き物なので厳密に時期を区切ることはできません。徐々に成長していく子猫たち、その感受性の豊かな時期は猫それぞれであり、感受性の低下も猫それぞれなのです。例え大人の猫であっても、新たな刺激、出来事に対応していくことは可能です。ただし、少し根気と時間が必要かもしれませんが。 もしも、不幸にして親がいない子猫と遭遇することがあったとき… 新生子期、感受期に母猫の代わりをしてあげてください。そして、もしも様々な事情が許し、余裕があるのであれば、1匹ではなく、2匹の猫を同時に、もしくは少し時期がずれても良いので、皆さんの手で育ててあげてください。または、同年代の子猫と一緒に遊ばせる機会を作ってください。その経験があれば、将来もう一匹猫を増やした時にも、その猫は相手の猫に対して適応できるかもしれませんから…。 |
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