13歳の老犬があまりにも前立腺肥大になりすぎた為先日去勢手術を受けました。
便や尿が出にくくなるほどで、獣医も「これほど大きい前立腺を診た事がない」と言うほどでした。
去勢手術をしたのですが、なかなか小さくならないものなんですね。
もともと、肺炎をおこして体力が衰えていた所に手術だったので、退院後の今も中々苦しそうです。(あまりにも大病をしたために、体力が落ちて立てない状態です。食欲は少しあります。)
あとは日にち薬か、とも思うのですが、前立腺肥大で去勢手術をされたワンちゃんがいる方、術後はどの位でしぼんだのか、痛みはどうだったのかなど、教えていただけないでしょうか? 宜しくお願いします。
未去勢の雄犬は人間と同じように年齢を経るに従って前立腺疾患になる可能性が高まってきます。
ただ、前立腺疾患と一言でいっても実は様々な種類があります。
もっとも一般的な疾患は、前立腺過形成あるいは前立腺肥大症と呼ばれる前立腺の大きさが単純に大きくなっていくものです。
これは去勢あるいはホルモン剤の投与によって小さくなっていきます。小さくなるのにかかる時間は前立腺の大きさがどれくらいだったのか、また前立腺の炎症などがなかったかによって変わって来ますが、1~2週間ほどで症状(排尿や排便の困難な状態)が治まってきます。
しかし、前立腺過形成だけでなく、前立腺に細菌感染が起こっていたり前立腺の内部に膿がたまっていたりするような場合去勢やホルモン剤の投与だけでは中々症状が治らず抗生剤の投与あるいは前立腺内部の膿の排泄処置、時に前立腺自体の手術などが必要となってくることがあります。
ご質問の愛犬は肺炎も起こされていたとのことなので前立腺への細菌感染の可能性も否めませんので、処方されたお薬はしっかりと飲ませるようにしましょう。
また、体力が無い状態での手術だったので、術後の回復にも少し時間がかかるかもしれませんね。できるだけ、保温を心がけ、水分を十分に飲ませ、なるべく栄養があるフードを食べさせるようにしましょう。あまりにも痛みがひどいようであれば主治医の先生とご相談し鎮痛剤の投与などを考慮していくのも良いかもしれませんね。
中々症状が治まらない、あるいは悪化するというようなことがあれば、別の病気が隠れている可能性もありますので、再度さらに詳しい検査をしっかり受けられることをお勧めいたします。