「元気なようでも近頃白内障で目があんまり見えてないんですよ」というご長寿犬に出会うことがあります。 犬も視力や聴力、嗅覚は年とともに衰えるものです。ただ、普段の暮らしの中では残った感覚でカバーできるので、人間に比べるとそれほど不自由ではないようです。 なるべく感覚を刺激して衰えを遅らせたり、悪くなったときの対処法などを知っていると役立ちます。
指導:中塚圭子 モデル犬:リン(シェパード)、ジー太(MIX)
[ 1 ] 耳が聞こえにくくなる前に覚えておきたいハンドサイン
耳が遠くなったらテーブルを叩いたり、床をトントンと鳴らして振動で犬に伝えるのも一案です。もしできるなら、悪くなる前に基本的な動作をハンドサインでしつけておくことをおすすめします。
[ 2 ] 視力が衰えてきたときの歩き方
暗くなると吠えだす、散歩中に白い壁にぶつかる、暗くなるとぶつかるなどは、視力が衰えてきた徴候かもしれません。家の中では家具の配置を覚えているので模様替えをしなければ、それほど大きな問題はありません。散歩のときには、階段や溝、L字の道などは危険なので気をつけてあげましょう。
[ 3 ] 嗅覚を刺激するかくれんぼ遊び
犬の視力・聴力・嗅覚の中で、最後まで残るのは嗅覚だといわれています。たとえ、目や耳が衰えても、嗅覚を頼りに人や物を認識することができます。それだけに、遊びの中になるべく嗅覚を刺激し、脳を活性化させる工夫を取り入れてはいかがでしょう。
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