9月27日
夜明け前にリビングで何かが落ちる音。王太郎だな?何を落とした?寝ぼけ目で探してみたところ特に異変はなく、ベッドに戻って二度寝。
その後、ちゃんと起きてから、リビングを隈なく点検。落下物が判明した。ご先祖の位牌の前に置いたリンをリ~ンと鳴らす「リン棒」でした。
実家の解体に伴い、ご先祖の位牌11柱(11人分)が我が家にやって来たのは1年前。お仏壇ごと置くスペースがなく、お仏壇の中身だけ、腰の高さほどの書棚の上に並べていた。
この書棚、先代猫がよく飛び乗っていて、棚の上の置き物を払い落としたり、ときには叩き壊したり。ある時期から百均の猫よけグッズで飛び乗り防止の工夫を凝らしていたため、王太郎は乗ったことがなかったのに……ついにやっちまったか~。
よく見たら位牌も倒れたり、位置がズレたり。オーちゃん、お位牌を荒らすなんて、バチが当たりますよ~。…とはいえ我が家は動物好きの家系。ご先祖たち案外、王太郎のオイタに目を細めていたかも??
9月29日
今月からだったか?いつからか始まり、いつのまに定着してしまった、ダイダイの新&珍ルーティン。
散歩から帰宅後、ハーネスを外すのももどかしく、足裏も拭く前に、7メートルほどの廊下を何往復も爆走するように。最初のうちは三往復くらいだったのが徐々に増え、今や六~七往復。気が済むと玄関にいるカンザワのもとに戻り、やっと足を拭かせてくれる。
「散歩が足りない」のアピール?散歩後の興奮を更なる興奮で鎮める(二日酔いに迎え酒的な)儀式?このルーティン、いつまで続くやら…?
9月30日
ダイダイと王太郎、同居開始から1周年。あっという間の1年でした。
当初の第一の心配は、2匹が仲良くなれるかどうか?でもそれと同じくらい心配だったのが、それまでカンザワにベッタリのマザコンひとりっ子生活をしていた王太郎が、嫉妬や不満からの腹いせでウンチのお粗相をするんじゃないか?問題。 6~7年前、カンザワ両親の介護・看取り・葬儀・法事が続き、ゆっくり王太郎をかまってあげられなかった時期のこと。それまでお粗相をしたことのなかった王太郎が、やたらとソファにウンチをしたことがあった。葬儀からクタクタになって帰るとソファに(えぇぇ?…泣)、法事からヘトヘトになって戻るとソファに(ひぃぃ…泣)。嗚呼よみがえる、あの脱力感、あの悪夢。
ところがフタを開けてみたら、それは全くの杞憂。この1年間、王太郎も(もちろんダイダイも)腹いせのお粗相など一度もありませんでした(オ一ちゃん、変な疑いかけてゴメン!笑)。 まだまだ手放しで仲のいい2匹とは呼べないけれど、つかず離れず、お互いストレスのない距離感を保ちながら暮らしている。何より2匹が元気でいてくれて、今それがいちばん嬉しいカンザワです。
10月13日
小1の頃から仲のいい友達Kさんが、ダイダイとお散歩したいと、都心からはるばる郊外の我が地元へとやって来ることになった。超多忙な仕事を定年まで勤め上げ、この春からやっとのんびりする時間ができた彼女、もちろんダイダイとは初対面。子供の頃から動物大好きなKさんではあるけれど、近年ますます頑固で神経質になっているダイダイが吠えるのではないかと、内心ヒヤヒヤしながら最寄り駅までお出迎え。
ところが会ったとたんにKさんの顔をじっと見つめ、吠えもせずいつものコースを一緒に歩き、途中休憩したベンチではKさんが何げに差し出した手にポンとオテ。大袈娑じゃなくカンザワ仰天!子犬時代から犬見知り人見知りの激しいダイダイ的には、会った瞬間に懐くケースは百人に1人程度ではなかろうか(正確な統計は取ってないけど笑)。
Kさんが帰った夜、改めて考える。ダイダイがひと目で懐く人物とは、犬(動物)好きであることは大前提として、自然全般を心から愛し、親しんでいる人なのではないかと。田畑で作業中の農家のお爺さんお婆さんには、子犬の頃から瞬時に懐いたし、Kさんも都会住まいながら、樹木草花・野鳥・昆虫に子供の頃からとても詳しかったのだ。
友達のおかげで、長年のダイダイの謎がひとつ解けたような一日だった。