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いつするの?去勢手術

 去勢(避妊)手術をいつするか?若い犬猫を飼う飼い主さんたちの最大の関心事ではないでしょうか?
 今回は猫の王太郎のケースをリポートします。
先代猫のゲッペイ(♂)が2歳半まで手術を受けなかったので、王太郎も2歳までは待とうと思っていたある日のこと。ゲッペイが若い頃、お世話になっていた獣医さんから、こう訊かれました。
「王太郎、もう手術した?」
 まさかまさか。当時まだ1歳未満、スプレーもはじまる前。それにゲッペイの手術をなるべく遅らせるようアドバイスをくださったのが、当の獣医さんだったのです。ところが、獣医さんは・・・
「そのコの性格や行動で時期も違ってくるよ。ゲッペイはクールなタイプだったから、遅くても大丈夫と判断したんだよね」
え~っ、初耳。じゃ、王太郎は・・・?
・・・次に続く!

 猫は生後5~8か月齢前後(早ければ4か月齢)で性成熟を迎え、交配~出産が可能になります。子猫を望まない場合は、性成熟に関連する行動(スプレーや鳴き声)や様々な病気(交配や咬傷に由来するFIV、FeLVなどの感染症や喧嘩傷の膿瘍、子宮蓄膿症など)の予防として避妊・去勢手術が重要となってきます。
 去勢により雄猫は下部尿路疾患に罹患しやすくなるのですが、近年では、よほど早期(生後6~8週齢)でない限り去勢年齢による差はないとされています。
 雌猫の場合は、早期の避妊手術により乳腺腫瘍の発生率がかなり抑えられるとの報告があります(6か月齢前で91%減少、1歳前で86%減少)。このため、最近は手術を受ける年齢は雌猫ともに生後4~6か月齢前後が推奨されるようになってきました。
※猫種や性別、飼育環境などで手術適期が異なります。かかりつけの動物病院でご相談ください。

カンザワファミリー劇場

パウなヤツら

おきらく研究所

ゲッくんダイぽん 299日和

プロフィール

絵と文/神沢礼江

人間/♀
イラストレーター。
犬猫歴30数年。
ファミリーのボス
兼パシリ(?)

王太郎

ノルウェージャン/♂
’14年初夏生まれ。体重5.8キロ。
去勢済みの箱入り息子猫。
キュ~ン♪と鳴く甘ったれ。

ダイダイ

ミックス(コッカプー)/♀
’08年真夏生まれ。体重6.8キロ。
所長実家から所長兄宅に転居。
文字通りのお転婆な婆さん犬。

ルッカ

ミケトラ猫/♀
’10年真夏生まれ。体重3.2キロ。
所長兄宅のアンチ箱入り娘猫。
地元では喧嘩最強のアネゴ。

ゲッペイ

オシキャット/♂
’95年元旦生まれ。体重3.8kg。
去勢ズミの完全室ニャイ猫。通称「ゲッくん」。

バニラ

キャバリア/♀
'08年夏休み、
天国リゾートへ旅立つ。お空で悠々バカンス中。

マル

ヨークシャーテリア/♀
’94年秋生まれ。所長の実家を仕切る、箱入り娘。食と食事作法にこだわるグルメ犬。