おきメンは2度吐く
007は二度死に、郵便配達は二度ベルを鳴らしますが…名画タイトルふうに言うなら、『おきメン(おき研メンバー)は2度吐く』。何をだ?って話ですよね。ダイダイは散歩中に食べた道草=雑草を、王太郎は自らの毛玉です。
四六時中ハラペコのダイダイ、散歩中、目にも留まらぬ速さで道端の雑草を食らいまくるのですが、そのあと必ず起きるのが逆流=嘔吐です。必ず2部制。最初は多め、2度目は残りカスのようなチョビっと。その後はケロッとスッキリ。
一方、モフモフ長毛種の王太郎も換毛期の盛大な毛玉吐きは、どんなにケアしても避けられません。こちらも2部制。最初は多め、2度目はチョビっと。その後はケロッと…以下同様。
この2度吐く現象、おきメンだけでしょうか?(お食事中の方、ごめんなさい)
獣医師さんに聞いてみました!
胃の出口には、ある意味、ザルのような役割を持つ部分『幽門(ゆうもん)』が存在します。ここは、口に比べてかなり狭く、ドロドロのもの、細かいもの、小さなものしか通しません。このため、大きな毛玉は幽門で通せんぼされてしまいます。
幽門を通過できなかった毛玉や草が胃粘膜(草では喉~胃のどこか)をチクチク刺激した場合や有害な物(異物や毒物、腐った物など)を食べてしまった場合で、原因がなくなれば早々に治ります。おきメン君たちは2度で胃の中がすっきりなのでしょう。
ちなみに、草を食べても全く吐かない子、毛玉をうんちで出す子もいますが、稀に毛玉が腸に詰まる子もいます。吐き気や嘔吐が何度も続く場合はお早めに動物病院へ。
(ペピイカタログ2018年春夏号掲載)