「いぬまめ」
いぬ(仮名) |
いぬじ(仮名) |
三豆(みつまめ・仮名) |
しし豆(ししとう・仮名) |
いぬを慕う、いぬじ
生後2ヶ月のいぬを家に迎えたのが12年前。
破壊活動にもようやく落ち着きが見えた2歳半、「そろそろもう1匹」と、ふと覗いた里親募集サイトで見つけたのがいぬじでした。
野良生まれのせいかビビリで人見知り。その代わり犬は大好きで、人間の飼い主よりも犬の姉ちゃんを一方的に慕い、すくすくと、想像より小さいサイズに成長しました。
いぬじを慕う、三豆
犬たちのしつけに一段落した私は、今度は「子猫拾えないかな」と半分冗談・半分本気で口にするように。するとある秋の日、本当に庭の隅に子猫がうずくまっていたのです。
いぬの頭より小さい体で、初対面のいぬの鼻先に猫パンチをしかけるほどの気の強さ。しかし不思議と全く逃げようとはせず、そのまま流れで我が家の一員になりました。
いぬじがいぬを慕ったように、三豆はいぬじを慕い、またいぬじも驚くほど上手に面倒をみるように。
わがまま女王に育った今でも兄ちゃんの言うことは素直に聞いています。
三豆を慕う、しし豆
そして三豆が来たちょうど2年後。なぜか大きく首をかしげたままのガリガリの子猫をまたもや庭で発見。近づいた私の足に全力ですり寄ってきました。
その、生まれつき首が傾いている障害をものともしない逞しさと子猫らしい図太さで、無事3匹にも受け入れられ、家族となりました。
例によってしし豆は三豆を慕い、成長と共に首もほぼまっすぐに。鈍くさい三豆より遥かに運動神経もよく、毎日上へ下へと少々迷惑なほど跳びまわっています。
いぬのおかげで、一家は今日も平和
しし豆の天真爛漫ぶりに三豆が辟易してはいるものの、大きなケンカもないこの平穏な毎日は、やはりいぬの存在あってこそのもの。
平和主義で争い事を嫌うものの、ここぞという時の一喝は怖い姉ちゃんのおかげで、我が家の「何事もない日々」は今日も続いています。
いぬまめ ブロガー まめよしさん
http://mamedog.blog28.fc2.com/
ペピイプラス2016年7・8号掲載