役に立ったらシェア!

動物愛護センターに行ってきました!

VOL.6 徳島県動物愛護管理センター 編

野犬の子犬「崖っぷち犬」の経験をもとに、
「捨てられる命・ゼロ」に向けての啓発活動と、命を救う新たなプロジェクトに取り組む施設。

徳島県名西郡神山町に位置する「徳島県動物愛護管理センター」。
緑豊かな敷地内では、きれいに手入れをされた、大きなドッグランで、のびのびと犬たちが遊んでいます。

▲ 屋外ドッグラン

同センターは、平成18年11月、ある一匹の野犬騒動をめぐって、一躍有名に―。
当時、「崖っぷち犬」と呼ばれた、その子犬は連日、連夜マスコミにこぞって放送され、センターには全国中から、ひっきりなしに電話が鳴り響きました。

「崖っぷち犬」騒動から14年―。
野犬に関わる様々な経験を通して、センターの職員さんたちが、命を預かる責任について、改めて考え、向き合った大きな課題とは―?
また、獣医師会メンバーらと共に開始された、命を救う新たなプロジェクト
「ワンちゃんフォスター・ブリッジ」に、ただいま大注目の施設です。

動物愛護センターってどんなところ?

目次

「徳島県動物愛護管理センター」の課題 「野犬対策」

「徳島県動物愛護管理センター」のここがポイント
「崖っぷち犬」騒動がきっかけで、野犬問題が浮き彫りに

「徳島県動物愛護管理センター」の守り抜きたい「小さな命」
「野犬が人と暮らすことの課題」が明確となった「逆モデル犬・りんりん」

「徳島県動物愛護管理センター」の繋ぎたい小さな命
がけっぷち犬から考えてもらう「命の授業」

「徳島県動物愛護管理センター」の繋ぎたい小さな命 これに大注目!
「Kyoto犬(ワン)ちゃん Foster Bridge」プロジェクト

「徳島県動物愛護管理センター」中村卓史所長に聞きました。

四国の動物愛護センターで収容される多くの犬が野犬。
徳島県でもその例外にもれず、年間数百頭の野犬が捕獲、収容されています。
この10年間でその数は三分の一以上減ったものの、未だに同センターでは犬の収容頭数の半数を占めています。
「このセンターでは、今でも犬に関わる苦情や相談が年間3000件ほどあります」とセンター所長の中村卓史さん。「野犬が畑を荒らすから捕獲しろ!」という依頼や、またそれとは逆に「犬を捕まえて殺処分するな!」というものまで様々な電話対応に日々追われていると言います。

令和元年度の犬の殺処分数は460頭。そのほとんどが、人と暮らすのが難しいと言われる野犬です。

▲ 徳島県眉山の野犬

では、なぜこれほど野犬問題が起こるのでしょうか―?
四国は犬が繁殖しやすい気候温暖であることから、飼われていた犬が捨てられたなどして繁殖を繰り返した結果であると考えられます。
捨てられた犬たちは犬を「かわいそう」と思う人たちによって餌をもらえるので、栄養状態も悪くなりません。また、田舎ではごみ処理が徹底されていない場所も多く、捨てられたごみを漁って、生き延びるとも言われています。
気候が温暖で食べ物に困らないとなれば、犬たちはどんどん繁殖してその数を増やしていくのです。そして、群れとなって山で生活を始めます。
捨てられた犬だけでなく、不妊・去勢していない犬が放し飼いにされているケースも多く、これらの要因が重なって、野犬に関する課題は延々と続いてきたのです。

覚えていますか?
今から14年前、日本中のマスメディアを騒がせた野犬。
通称「崖っぷち犬(がけっぷちけん)」と呼ばれた子犬です。
それは平成18年11月17日のこと。センターに電話が鳴り響き、「犬が崖のところでうろうろしている。あのままだと落ちて死んでしまうから助けてあげて!」というレスキュー要請が立て続けに入ってきたのです。職員さんが様子を見るため現場の山を訪れると、その子犬は、がけ崩れを防止する崩落防止壁のマス目でうろうろとしていました。
自力で戻れるだろうと判断した職員さんでしたが、三日後に見に行ってみると、子犬はさらに下のマス目に落ちて身動きが取れなくなっていたのです。
子犬の動ける範囲はマス目の左右2、3メートルと前後50センチのマス目の奥行だけで、その足元は高さ50メートルほどの垂直のコンクリートの崖でした。落ちれば確実に命はない高さです。

▲ 『りんりん』が身動きとれなくなった崩落防止壁

▲ 保護3日後の『りんりん』

子犬は、全国ネットでマスメディアによって報道され、センターには連日「子犬を助けてほしい」という電話がひっきりなしに鳴り響きました。
これには職員さんたちも驚きを隠せません。
野犬の多くはやっかいものとして、住民の苦情で捕獲対象となり殺処分。
それが一躍有名になったとたん「絶対に助けて!」「飼ってあげたい」と全国中から問い合わせが殺到し、崖っぷちの子犬は国民的アイドルになってしまったのです。

その後、徳島西消防署のレスキュー隊員が出動して、崖っぷち犬の大レスキュー劇が繰り広げられ、その救出劇は生放送で全国に放送されました。
こうして無事救われた子犬は、センターでしばらく社会化訓練を受けた後、飼い主さんを募集。多くの飼い主希望者さんの中から抽選で、飼い主さんが決定しました。

『りんりん』と名付けられた崖っぷち犬は、後に、同センターの課題の原点となっていきます。
命が助かり、飼い主さんが決定した『りんりん』には、幸せが待っていたはず―。
ところが野犬の子犬だった『りんりん』は、飼われた先でも懐かず、不安からか夜通し鳴き続け、何度も脱走を繰り返すこととなってしまいました。リードでつながれることを好まず、自由の身であった野良時代を懐かしむかのように巧妙に脱走を繰り返し、飼い主さんを困らせました。そして『りんりん』の世話に疲れ果てた飼い主さんはついに飼育を断念―。

▲ りんりんの社会化トレーニングする職員さん

一年3か月ぶりに『りんりん』は再びセンターに戻ってくる羽目になったのです。
あの救出劇の日、日本中の誰もが「助かって良かった!」と手を叩いたことでしょう。
しかし、「命は助かればそれで終わり」ではなく、「助かったそこからがスタート」です。子犬だった『りんりん』は、救われたその日から約15年間、人間と暮らしていかなくてはなりません。命とは、息をしているということではなく、幸せになること。
しかし、がけっぷち犬騒動は、犬の『りんりん』も飼い主である人間も、どちらも幸せにはなれませんでした。
「人と動物との真の幸せな共生」とは何なのか―?

職員さんたちはこの騒動で大きな課題に直面し、真剣に話し合い、その後は『りんりん』をセンターの「逆モデル犬」として施設内で一生涯、大切に飼っていくことに決めたのです。

▲ センターの逆モデル犬となった『りんりん』の紹介

がけっぷち犬の騒動当時から、りんりんをよく知るセンター課長の矢野さやかさんは、こう語ります。
「普通モデル犬とは、家庭犬として社会性に富んだ犬が担う役割です。ところがりんりんは正反対で、全く人間社会に馴染めなかった犬。その「りんりん」をセンターの逆モデル犬として、“なぜ、「りんりん」は普通の飼い犬になり切れなかったのか?” “問題はどこにあるのか” “なぜ『りんりん』のような犬がたくさんいるのか?” そのことをみんなに考えてもらうきっかけにし、野犬に餌をやってむやみに増やすことが、どれほど犬にも人間にも不幸なことなのか、真剣に考えてもらおうと考えたのです。ここにはプロのトレーナーもいます。『りんりん』のペースで、ゆっくりと社会化トレーニングをして、ストレスのない環境を整え、『りんりん』の寿命が尽きるまで、職員みんなで大切に可愛がり、一生涯お世話をしていこうと決めたのです」

センターでは、野犬の餌やり問題に加え、収容した犬を“殺すな!”という苦情電話も多く入ると言います。もし、その苦情通り殺処分しないのであれば、その後は譲渡しか方法はありません。しかし、全く人に懐かず、人と暮らせず、場合によっては人に危害を加えかねない犬を、簡単に“はい!どうぞ!”と、他人に手渡すことができるでしょうか?それは、人としてあまりにも無責任です。
野犬譲渡の難しさは、『りんりん』が証明した通り。そのことを、できるだけ多くの人々に伝え、真の人と動物との共生とは何か―?を知ってほしいと、職員さんたちは切に願ったのです。

センターでは命を繋ぐ活動にも大きな力を注いでいます。
数多く収容される野犬の子も、幼齢で社会化が可能な子犬であれば、トレーナーさん指導のもとトレーニングをして、積極的に譲渡会に出します。

▲ 新たな飼い主さんを待つ子犬たち

▲ 親子講習会の様子

平成21年以降は、譲渡審査をアンケートで慎重に行い、65歳以上の高齢者には保証人をつけることを条件に。またマイクロチップ装着の義務化と不妊去勢手術をし、「増やさない」「捨てさせない」譲渡へと変えていくことになりました。
同時に一番大きな課題である「野犬を増やさない啓発活動」に力を注ぎ、子どもたちを集めて「りんりん・命の授業―聴こう命の声・感じよう命の重さ」を開催しました。
これは休みの時に親子を募り、りんりんが、がけっぷちにいた当時の写真を見ながら、なぜ崖にいるのか、何を考え、人間に対してどんな思いを持っているのかを考えてもらう取り組み。授業の後には、殺処分予定の野犬たちが収容されている管理棟の見学も行います。
「かわいそう・・・悲しい・・・」

収容されている犬たちを見た子どもたちの、その声に職員さんはこう応えます。
「そうやなあ・・・この先みんな、殺されてしまう犬を見て辛いな、悲しいな・・・。その嫌な気持ちをみんなの中につくったんは、誰や?犬や、ねこか?」
「ちがう・・・人間」と子どもたち。
「だったら、悲しいことをつくる人間には、みんなは絶対にならんと、ここの犬たちに約束してください。野犬を増やすような餌やりはしないでください。そして、何より自分が飼った犬や猫を最後まで大切にかわいがってください」
りんりんのメッセージが子どもたちに届きますよう―。
職員さんらの願いです。

2020年―。がけっぷち犬騒動から14年が過ぎました。
職員さんたちの形だけではない啓発活動、人も犬も幸せになるための適正譲渡を徹底化することで、あの頃と比べ、野犬の捕獲数は5分の1に減少。譲渡数も倍以上となりました。
そして―、センターのドッグランには、14歳になったおばあちゃん犬、りんりんの元気な姿がありました。
『りんりん』をずっと見守ってきた矢野さんは、笑顔でこう言います。
「ここに来て数年経っても、『りんりん』にはずっと野犬気質が残っていました。マスコミに囲まれた経験がトラウマなのか、カメラを向けられるのが一番嫌いだったんです。
でも最近では、知らない人でも『りんりん』を撫でられるようになりました。いろいろあったけれど・・・、14歳になった『りんりん』のおだかやな顔を見て、『りんりん』にとっては、これで良かったのだと思います。これから残された時間も職員みんなでずっと見守っていきます」

▲ 子犬の世話をする
職員の矢野さん

▲ 14歳を迎えた
『りんりん』

「命を救う」ことは、その命が尽きるまで、責任を持って幸せにすることです。
がけっぷち犬が日本中で報道されたあの日、どれだけの人が、14年後の今の『りんりん』のことを考えたでしょうか?
命とは何か―。
『りんりん』が暮らしてきた14年間は、そのことを改めて私たちに問いかけているように思えます。

徳島県動物愛護管理センターでは、捕獲された野犬であっても譲渡適性診断をした上で、人との暮らしに問題ないと見なされれば、命が繋がるよう力を注いでいます。
その多くが野犬が産んだ幼齢の子犬たちです。
しかし、土地柄多くの子犬たちが収容されるため、県内での譲渡で、すべてに里親を持つけることは大変困難なことでした。
そこで目をつけたのが県外譲渡です。そのひとつのポイントとなるのが、需要と供給のバランス。
同じ国内でも大都市では野犬がまったくいないため譲渡会で「ミックス犬の子犬」を見ることはほとんどありません。それだけにミックス犬に魅力を感じる人も多いようです。
そんな中、京都市の獣医師会のメンバーの発案で発足したのが 「Kyoto犬ちゃん Foster Bridge(キョウト ワンチャン フォースター ブリッジ)」 プロジェクトです。

▲ Kyoto犬(ワン)ちゃん
Foster Bridge
※クリックで画像を拡大

これは、徳島県で生まれた子犬たちを京都市の飼い主さんに譲渡して、育ててもらおうというとてもユニークな取り組み。京都市獣医師会のメンバーが、徳島県獣医師会と話し合い、四国生まれの子犬の飼い主さんを京都市内の動物病院でチラシの配布、ポスターを提示し、募集することにしたのです。この取り組みには大きなメリットがあります。
そのひとつが、譲り受け人が、京都市獣医師会メンバーの動物病院にかかっている飼い主さんたちであること。獣医師会メンバーの獣医師と飼い主さんの間にすでに信頼関係があるため、同センターで時間と手間のかかる譲渡審査は不要です。ふたつめは、京都市内でミックス犬の子犬は珍しいため「ぜひうちの子に!」とたくさんの要望が見込めることです。

「Kyoto犬(ワン)ちゃんFoster Bridge」譲渡までの流れ
  • 1

    京都市内の協力動物病院にて、
    チラシ・ポスターで飼い主さん募集

  • 2

    飼い主さん希望者がいたら徳島県動物愛護管理センターに連絡が入る
    必要に応じて、同センターで動画撮影などをし、体重、年齢、性格などの情報を京都の動物病院に送る

  • 3

    譲渡が決定したら、徳島県動物愛護管理センターで健康診断や駆虫等を実施しています。

  • 4

    京都のどうぶつ病院にて、
    飼い主希望者さんとリモートお見合い

  • 5

    運送ボランティアさん(徳島県内の譲渡登録ボランティアさん)とお届け日を調整

  • 6

    京都市獣医師会協力動物病院での
    不妊去勢手術・マイクロチップ装着等

  • 7

    祝・譲渡

  • ミックス犬の子犬は、大都会内での譲渡会では見つからないため希望者も多い
  • どうぶつ病院は飼い主さん(譲り受け人)のかかりつけ病院のため、獣医さんも、飼い主さんのことをよく知っていて、信頼関係があるため、譲渡適性チェックなどは不要。
  • 譲渡後は、そこの動物病院に継続して通院してくれるため、動物病院としてもメリット

昨年12月に送り出したプロジェクト第一号の子犬は、先住犬を無くし、次の子を迎えるにあたって「四国生まれの子を!」と手を挙げてくださった飼い主さんです。
課題は運搬にかかる人手と運搬費用ですが、運搬は同センターの登録ボランティアさんが担ってくれることに。費用は、クラウドファンディングで集め、そこから高速代とガソリン代の支払いが可能となりました。
小さな命を繋いでいくためには「できることを、できる人がひとつずつ」がポイントです。「自分には何もできない」と思っていてもクラウドファンディングで募金をすることからでも命を繋ぐ活動を始めることができるのです。
このプロジェクトに賛同し、病院などでチラシ・ポスターを提示している京都市内の協力動物病院は約30カ所。
このフォスター・ブリッジで、「四国で生まれ、京都で暮らす犬」は、県堺を超えて徐々に広がりを見せ、人と犬との幸せを繋ぎ続けます。

現在(2020年)、センター所長を務めている中村卓史(なかむら たかひと)さん。
中村さんは、センターの課題についてこう語ってくれました。

「とにかく四国での課題は、今でも野犬・・・。野犬は飼い主の不適正飼養・飼育が発端ですから、とにかく飼い主への適正飼養・飼育を促すしか方法はありません。
飼い方をきちんと指導して、不幸になる命を作らせないよう、不妊去勢手術も徹底することが第一の解決策です。これがなくなれば、当然、野良犬に対する苦情も減ります」
野犬問題と縁が切れない四国。その一方で「収容された犬を殺すな!」という苦情も日々センターに届きます。
崖っぷち犬、『りんりん』の経験ですでに、譲渡に向かない犬が人間と暮らすとはどういうことなのか、センターの職員さんは経験し、伝え続けてきたはず。
「職員たちは、みな犬たちの命に真剣に向き合って、日々努力しています。殺すな!ではなく、なぜ殺処分が行われなければならないのか、『りんりん』の経験をもとに、考えていただくことが大切です」
野犬がいなくなれば住民からの苦情は減る。結果、殺処分も必要なくなります。
「殺処分を無くせ」と言うのであれば、その原因を社会全体で断ち切ることが、人と犬との幸せにつながると、中村さんは考え、日々業務に励んでいます。

▲ センター長の
中村卓史さん

「がっけぷち犬・りんりん」について書かれた児童書紹介
  • 捨て犬 その命の行方
  • 捨て犬 その命の行方: 救われたがけっぷち犬のその後の物語
    今西 乃子 (著)
    出版社 :  学研プラス

徳島県動物愛護管理センター

徳島県動物愛護管理センター

住所:〒771-3201 徳島県名西郡神山町阿野字長谷333

電話:088-636-6122

開館時間:午前9:30から午後4:00まで

休館日:年末年始

URL :徳島県動物愛護管理センター

取材・記事:今西 乃子(いまにし のりこ)

児童文学作家・特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会理事
主に児童書のノンフィクションを手掛ける傍ら、小・中学校で保護犬を題材とした「命の授業」を展開。
その数230カ所を超える。
主な著書に子どもたちに人気の「捨て犬・未来シリーズ」(岩崎書店)「犬たちをおくる日」(金の星社)など他多数。

Q.動物愛護センターって、どんなところ?

A.動物愛護センターは全国の各都道府県ににある行政施設で、動物に関する以下のお仕事をしています。

●動物保護や捕獲のお仕事

様々な事情で家庭で飼えなくなった犬や猫の引き取りや、迷子犬を保護して収容します。また狂犬病予防法に基づき野犬の捕獲収容などをしています。

●動物愛護のお仕事

人と動物が仲良く暮らすための情報提供やアドバイス、イベント、啓発などを行っています。
その他、引き取った犬や猫に新しい飼い主さんを探す譲渡活動を行っています。

●動物管理のお仕事

引き取った犬・猫や捕獲した野犬等の中で譲渡できない犬・猫の殺処分を行っているところもあります。

 
●動物取扱対策のお仕事

動物が適正飼養・飼育されているか(虐待などがないか、給餌は適正にされているか、飼育環境に問題はないか、など)を確認し、問題があれば指導を行います。
また動物を飼養・飼育している施設の管理状況の指導も行います。

●その他

各都道府県の動物愛護センターは災害時には動物救援本部として被災したペットの保護等、救援センターの役割も果たします。

プロフィール