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ネコ・ディー・ケーが本音の情報をお届け!

第18回動物病院の選び方

日本一テストするネコ雑誌『ネコDK』が、ネコとの暮らしに役立つ情報をお届けします!

第18回は「動物病院の選び方」をご紹介。 病気になってから病院に行くのではなく、かかりつけ医を持つことが大切です。病気やその予防に関する正しい知識をつけて、ネコをサポートしていきましょう。(『はじめてのネコとの暮らしfor Beginners 2021』より抜粋)

ネコ生活&ネコ用品選びのバイブル!
日本一テストするネコ雑誌『ネコDK』

ネコ・ディー・ケー

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“本当にいいネコグッズ”を発見するべく、編集部と専門家、そしてネコたちの協力のもと、あらゆる製品を“ネコ目線”で徹底検証。ネコと愛猫家さんのことだけを考えた「正直な評価」と「信頼できる情報」だけをお伝えする雑誌です。
ぜひ、あなたと愛するネコのためにお役立てください。

1.動物病院の外観・内観を見る

動物病院の外観・内観を見る

外観がボロボロだったり、営業しているのかしていないのかわからないような動物病院は「やる気がない」といっているようなもの。避けたほうが無難です。
また、院内が汚かったり臭かったりする動物病院もNG!掃除を十分にしていない証で、衛生面に問題があるといえます。

2.待合室の混み具合を確認する

待合室の混み具合を確認する

評判の良い動物病院は多数の患者を抱えています。もっとも混むのは土日の午前中で、待合室にたくさんの患者がいるもの。
新規開業や予約診療制の動物病院は例外ですが「30分程度いるにもかかわらず、自分以外誰も来ない」場合は要注意です。

3.獣医師のコミュニケーション能力を確認する

獣医師のコミュニケーション能力を確認する

獣医師は説明能力も問われる仕事。ネコの病気やケガの状態、診療方法などについて、専門知識がない人でも理解できるよう説明する必要があります。
また、診療費が高額になる場合、あらかじめそれを伝え、合意を得ておくのが“デキる獣医師”といえます。

4.獣医師の診察能力を確認する

獣医師の診察能力を確認する

診察能力のある獣医師は、問診や聴診、触診を十分に行って病気を絞り込み、ムダな検査はしないといいます。一方、診察能力が低かったり、利益を重視する獣医師は、血液検査、生化学検査、レントゲン、エコーなど多数の検査を行います。これは人間にたとえると、カゼの症状なのにあらゆる検査をしているようなもの。

まずは病気を見極めて必要最低限の検査を行い、それでも病気が特定できなかったらほかの検査を行うのが基本。そうすることで飼い主の金銭的負担も減らせます。

5.ネコの診療費の相場

あなたが利用している動物病院の診療費は安い?高い?
日本獣医師会の調査による診療費の相場をチェック!

※出典『平成27年6月 家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査』/日本獣医師会

  • 初診料

    平均 1,386

    初診時に発生する費用で、1,000円〜2,000円未満が73.6%と圧倒的。ちなみに再診料は500円〜1,000円未満が多数。

  • ネコ混合ワクチン

    平均 4,474
    (Felvなし)

    「猫ウイルス性鼻気管炎」など複数の感染症を予防するワクチン。大半の病院は1万円以内で接種できます。

  • 入院料

    平均 2,619
    (ネコ/1日)

    約70%の病院は1日3,000円未満。ただしICU(集中治療室)は、倍以上の金額になることが多いようです。

  • 去勢手術

    平均 1万2,652

    オスの不妊手術は難易度が低く時間もかからないため、1万5,000円以内で受けられることがほとんど。

  • 避妊手術

    平均 2万986
    (卵巣子宮切除)

    平均は2万円弱ですが、3万円以上かかる病院も10%近くあります。なかには20万円以上かかる病院も!

6.キャリーの選び方

ハードタイプやソフトタイプ、リュックタイプなどキャリーの種類はさまざま。どれを選べばいいか迷いますが、「ネコを出し入れしやすいもの」がベストです。

キャリーの選び方

通院に使うキャリーは、プラスチック製で、正面と天面が開閉する2ドアのものがベスト。
掃除しやすい点も魅力。ネコが中で嘔吐や排泄をしても、拭けばいいだけです。
選ぶ際は、サイズがネコに合っているか、ドアや側面のバックルが外れやすくないか、しっかりチェックしましょう。

リュックタプは“サブ”使いに

  • リュックタイプは、ネコを出し入れしにくい、ファスナーを開いたときネコが飛び出しやすい、布製なので掃除がしにくい、などのデメリットも。災害時の避難用など予備として持っておくのがオススメです。

    キャリーは日ごろから部屋に置いておき、ネコが自由に出入りできるようにしましょう。通院時、スムーズに入ってくれるようになります。また、病院に着いた際は、タオルで目隠しを。ネコの緊張がやわらぎます。

  • ネコのことで一番イラっとすることは何?

以上、「動物病院の選び方」でした。

次回、第19回は、「ネコの健康チェック方法」をご紹介。病気を早期発見するために、普段からできる健康チェックのポイントをお教えします!

媒体概要
  • 宮咲ひろ美(みやさきひろみ)

    神奈川県在住の漫画家・イラストレーター。夫と2匹の猫と暮らす。趣味は家飲み・断捨離・健康オタク。
    著書に『神様の御使いと暮らしています』『ダンナさまは幽霊シリーズ』(イーストプレス)
    『ねこ先生クウとカイに教わる ぐっすり睡眠法』(KADOKAWA)など。
    ブログ:「いつもメガネがみつからない」https://ameblo.jp/synchro2011/

プロフィール