第19回ネコの健康チェック方法
ネコ生活&ネコ用品選びのバイブル!
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ぜひ、あなたと愛するネコのためにお役立てください。
1.ネコの体調のチェックポイント
ネコは体調が悪くなっても、それを言葉で伝えることができません。だからこそ飼い主が、いち早く異変に気付いてあげる必要があります。
体調管理の参考になるチェックポイントをご紹介します。
■食欲
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食欲不振は、食事が好みに合わない、ストレス、消化器の病気、肝臓の病気、感染症などさまざまな原因が考えられます。
フードを変更しても食欲が戻らない場合は、病気やストレスの可能性が大。フードは目分量でなく正確に計量し、1日に食べる量を把握しておきましょう。
■排泄の回数と量
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健康なネコなら、1日にオシッコを2〜3回、ウンチを1〜2回程度します。
オシッコは1日以上、ウンチは3日以上出ていないなら動物病院に。また、オシッコに時間がかかったり、ウンチがゆるかったりするのも病気のサインです。
また、排尿に時間がかかる場合は尿結晶や結石、膀胱炎の可能性があるので要注意です。
■活動量
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成猫は品種や性格、環境などによって活動量に大きな差があります。
しかし、子ネコは毎日元気良く遊ぶもの。急にじっとするようになったり、遊ぶ時間が減ったりした場合は、病気やストレスが疑われます。
■体のパーツ
ネコをなでたりブラッシングしたりする際は、体に異常がないかも確認しましょう。
体全体をなんとなく見るのではなく、体の各パーツをしっかりチェック。例えば耳ならめくって中を覗くなど、実際に触って確かめることが大切です。
少なくとも3日に一度はパーツのチェックを!
2.子ネコに多い病気やケガ6選
子ネコは成猫に比べて警戒心や注意力が低く、どうしても事故に遭いやすくなります。また、免疫力が成猫ほど高くないので、感染症にかからないよう注意が必要。なかには感染したネコにさわり、その手でほかのネコにさわると感染する病気もあります。
こうした病気やケガを防ぐには、「室内飼い」「安全な環境作り」「ワクチンの接種」をすることが大切です。
また、日ごろからネコの様子に気を配り、異常が見られた場合は、動物病院に連れて行き、早期に対応することが大切です。
1誤食
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ひもやネコ用おもちゃを飲み込んでしまうことがよくあります。
腸閉塞のおそれもあるので、動物病院で異物を取ってもらいましょう。
2骨折
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高所から滑り落ちたり、飼い主に踏まれたりして、足やシッポを骨折するケースが多いです。ギブスで患部を固定したり、手術をすることも。
3寄生虫
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ほかのネコや人間から感染します。かゆみを引き起こすノミや耳ダニは駆虫薬で退治。下痢を引き起こす回中や条虫は飲み薬で駆虫します。
4ネコカゼ
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ウイルスを持つネコとの接触により感染します。
くしゃみや鼻水、発熱、口内炎など症状がカゼによく似ています。ワクチンで予防可能。
5ネコ汎白血球減少症
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白血球が急激に減少する、非常に致死率の高い感染症。
パルボウイルスが原因で、主な症状は発熱や嘔吐、下痢など。ワクチンで予防可能。
6ネコ伝染性腹膜炎
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ネココロナウイルスが原因で発症。発熱や腹水、神経症状などを引き起こします。
完治は困難で、致死率の高い病気。室内飼いで予防を。
3.ネコの病気や症状7選
ネコにはいつまでの健康でいてほしいものですが、時には病気にかかることもあります。
日ごろからネコの様子に気を配り、以下のような異常が見られた場合には動物病院に連れて行き、早期に対応しましょう。
1くしゃみや鼻水が出る
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くしゃみや鼻水が出ているようなら、アレルギー性鼻炎、もしくは初期のカゼが疑われます。悪化すると肺炎などを引き起こすこともあるので要注意。
室内飼いとワクチン接種で予防しましょう。-
鼻水とくしゃみが出る
→鼻炎(アレルギー性)など
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鼻水とくしゃみのほか咳や目やにも出る
→ネコカゼ
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2呼吸の仕方がおかしい
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呼吸が浅くて早い場合は、心筋症や肺炎が疑われます。舌を出してあえぐようにしているなら、熱中症かもしれません。
呼吸器に異常が見られた場合は、一刻も早く動物病院へ!-
息づかいが荒い
→心筋症、肺炎、熱中症など
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吸い込むのが苦しそう
→鼻炎、肺炎など
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3異常になめる
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脱毛するほどなめるならストレス、体の一部をしきりになめるならアレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎が疑われます。
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体の一部をしきりになめる
→アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎など
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全体的になめる
→ストレスなど
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4お尻をこすり付ける
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排便時に排出されるはずの分泌物が溜まると、肛門周囲に炎症が広がる肛門のう炎に。お尻をかゆがっているうえ、下痢をしているなら寄生虫感染の可能性も。
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肛門周囲に炎症が見られる
→肛門のう炎
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肛門に白い粒が見られる
→条虫症
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5水を飲む量や排泄の回数が多い
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多飲多尿が見られるなら、糖尿病、腎臓病、甲状腺機能亢進症をはじめ、さまざまな病気が疑われます。
ネコが排泄しようとしているのにオシッコが出ないなら、膀胱炎や尿道閉塞の可能性があるので至急動物病院へ!-
多飲多尿
→糖尿病、腎臓病、甲状腺機能亢進症など
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尿が出ない
→尿路結石、膀胱炎、尿道閉塞など
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血尿が見られる
→尿路結石、膀胱炎、子宮蓄膿症など
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6顔や耳を引っかく
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同じ場所を何度もなめたりかいたりするなら、アレルギーのほか、細菌や寄生虫の感染が疑われます。
放っておくと炎症や膿などの症状が現れるので、動物病院で治療を。-
耳や顔のみ引っかく
→耳ダニ、外耳炎、疥癬(かいせん)など
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首やおなかも引っかく
→アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎など
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7吐く・吐くそぶりを見せる
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急いでフードを食べた後や毛玉を出すために嘔吐するのであれば、とくに問題ありません。
繰り返し吐く場合は、胃や腸に毛が溜まった毛球症、腎臓病、寄生虫などさまざまな病気が疑われます。-
繰り返し吐く
→腎臓病、毛球症、寄生虫、食道炎、胃腸炎、誤食など
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ふらつき、けいれんも見られる
→中毒、尿毒症、急性腎不全
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吐いても元気がある
→消化不良、食物アレルギーなど
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以上、「ネコの健康チェック方法」でした。
次回、第20回は、「はじめよう!ネコの腸活」をご紹介。最近耳にすることの増えた「腸活」は、人だけでなくネコにとっても大切!腸活の基本やポイントを解説します。
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ネコDK
定価:980円
判型:A4ワイド
発行元:株式会社晋遊舎
晋遊舎公式サイト:https://www.shinyusha.co.jp/
日本一テストするネコ雑誌『ネコDK』が、ネコとの暮らしに役立つ情報をお届けします!
第19回は「ネコの健康チェック方法」をご紹介。
普段からネコの体や様子を観察し、いち早く異変に気付いてあげましょう。(『はじめてのネコとの暮らしfor Beginners 2021』より抜粋)