第23回子ネコのお世話スケジュール 3カ月目編
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ぜひ、あなたと愛するネコのためにお役立てください。
1.病院で予防接種を受ける
「室内飼いだから病気に感染しない」と思われがちですが、飼い主の体にウイルスが付着し、ネコが感染してしまうこともあり得ます。
もちろんワクチンの接種で100%病気の感染を防げるわけではありません。しかし、もし感染症にかかっても、比較的症状が軽くすむ傾向にあります。
できれば1年に一度、ワクチンの接種と健康診断をセットにして行いましょう。
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子ネコが感染症にかかると、命にかかわることもあります。(獣医師・谷口史奈先生)
2.ワクチンで予防できる病気
ワクチンは特定の病気だけを予防するものと、3種あるいは5種の病気を予防するものがあります。
3種混合ワクチンを接種するのが一般的ですが、獣医師に相談して決めましょう。
■ワクチンで予防できる病気の種類
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ネコウイルス性鼻気管炎
ヘルペスウイルスに感染し、流涙、目やに、鼻水、くしゃみ、発熱などカゼに似た症状が見られます。重症化すると脱水症状や衰弱を起こし、肺炎になることも。
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ネコカリシウイルス感染症
ネコウイルス性鼻気管炎や、ネコクラミジア感染症とともに「ネコカゼ」と呼ばれることも。多量の涙や目やに、くしゃみ、発熱、口内炎などが見られます。
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ネコ汎白血球減少症
パルボウイルスが引き起こす病気。白血球が減少して抵抗力が衰え、発熱、嘔吐、血便、下痢などが見られます。子ネコの場合は助からないケースも。
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ネコ白血病ウイルス感染症
感染したネコと接触することで発症。まれに母ネコのおなかの中で感染することも。症状は発熱、貧血、下痢など。根治はできず、対症療法を行います。
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ネコクラミジア感染症
クラミジアという細菌に感染して発症。ネコカゼの一種。症状は多量の涙や目やにを伴う結膜炎、くしゃみ、セキなど。抗生物質の投与などで治療を行います。
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ネコエイズウイルス感染症
発症すると免疫機能が低下し、ほかの感染症にかかりやすくなります。ただし、「無症候性キャリア期」と呼ばれる症状が現れない期間も。
3.ネコのワクチンQ&A
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1.費用はどれくらいかかる?
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病院によって異なり、3種混合なら4000〜1万円、5種混合なら6000〜1万2000円程度です。
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2.外出させなければワクチン接種は不要?
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飼い主が病原体を持ち帰ったり、動物病院の待合室などに病気のネコがいたりして感染してしまうこともあります。
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3.予約しなくてもワクチンを接種できる?
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予約は必要ないことがほとんど。ただし、接種したいワクチンの在庫が病院にあるか、念のため確認しておくのがベター。
以上、「子ネコのお世話スケジュール 3カ月目編」でした。
次回、第24回は、「子ネコのお世話スケジュール 5カ月目以降編」をご紹介。子ネコの去勢・不妊手術の流れや、成猫用フードに切り替えるタイミングなどについてご紹介します。
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ネコDK
定価:980円
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発行元:株式会社晋遊舎
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第23回は「子ネコのお世話スケジュール 3カ月目編」。
この頃の子ネコはまだまだヤンチャで、遊んでばかり。体力がかなりついてきて、体調も安定してきます。感染症予防のためワクチンを接種を行いましょう。(『はじめてでも安心ネコとの新生活完全ガイド』より抜粋)