第4回わんこの食べもの図鑑
わんこと幸せになるための超お得技が満載!
『わんこお得技ベストセレクション』
広告・タイアップ一切なし!
「一緒に暮らす家族だからこそ何を求めているのか理解したい」「永久に一緒にいられないからこそ限られた時間を幸せに暮らしたい」。そんな飼い主さんの“願い”を叶えるために、“わんこともっと仲良くなれる”お得技を編集部とプロが集めました!
ぜひ、あなたと愛犬との生活をよりよくするためにお役立てください。
1.肉類
人が食べている肉類ならば、ほとんどの種類の肉類を食べることができます。生食用以外はしっかりと加熱をしてから与えましょう。
①肉の骨
犬用以外の牛骨や豚骨は固すぎて歯にダメージを与えます。鶏の骨は縦に割けて先が鋭くなり、とても危険。犬用に加工されたものを与えましょう。
食べると
こんな危険性が
- のどに刺さる
- 歯を折る
- 腸を傷つける
②生食用ではない肉
生食用でない肉はNG。特に生の鶏肉はサルモネラ菌や大腸菌、カンピロバクターなどの細菌や寄生虫の危険性も。加熱するのが基本です。
食べると
こんな危険性が
- 下痢や嘔吐
- アレルギー症状
- 中毒
③生の豚肉
生の豚肉は、人間にとっても危険なトキソプラズマ原虫がいる可能性があるので、必ず加熱調理したものを与えてください。
食べると
こんな危険性が
- 下痢や嘔吐
- アレルギー症状
- 消化不良
2.魚介類
魚介類に多く含まれるチアミナーゼという成分はビタミンB1を破壊する働きがあり、わんこが食べるとビタミンB1欠乏症になります。
①カニやエビなどの甲殻類
カニやエビなどの甲殻類はアレルギーの原因となるチアミナーゼが含まれていますが熱で分解されます。必ず加熱調理したものを少量ずつ与えてください。
食べると
こんな危険性が
- アレルギー症状
- 消化不良
- 中毒
②貝類※
大きな塊りで与えると、うまく消化できず消化不良に陥ります。貝の内臓には中毒の原因となる物質が含まれています。 ※アワビ、さざえ、つぶ貝などの貝類
食べると
こんな危険性が
- 下痢や嘔吐
- ビタミンB1欠乏症
- 中毒
貝のヒモや内臓もNG!
貝ヒモを生で食べるのはNG。欲しそうにしていても与えないでください。
必ず加熱してから少量ずつ与え、犬用のおやつに加工したものも少量ずつ。内臓は毒素成分を含むため要注意です。
3.野菜類
人が日常的に食べている野菜の中に、わんこにとっては危ない野菜があります。特にネギ類は絶対NG。危険な野菜を知っておきましょう。
①玉ねぎ(ネギ類)
エシャロットなど玉ねぎの仲間はどれも赤血球を破壊する有毒な成分を含みます。加熱しても変性しないのでハンバーグなども要注意。食べると死に至る恐れもあります。
★日本犬はとくに注意! 秋田や柴などの日本犬は特にニンニクと玉ねぎに対する感受性がより強い傾向にあるため、注意が必要です。
食べると
こんな危険性が
- 胃腸炎
- 貧血
- 筋力低下
②ニラ
玉ねぎ同様、赤血球を破壊する物質が含まれ、重度の貧血に陥ります。加熱しても強い毒性は消えません。すぐに症状が表れなくても、すぐに動物病院へ。
食べると
こんな危険性が
- 嘔吐・下痢
- 貧血
- アレルギー症状
③にんにく
赤血球を破壊する成分を少量含みます。ごく微量で風邪の改善などの効果が大きいので、食べ過ぎには注意してください。
食べると
こんな危険性が
- 嘔吐・下痢
- 貧血
- アレルギー症状
④らっきょう
らっきょうはニラやネギなどと同様のネギ属。加熱調理したらっきょうや、らっきょう漬けも危険な食べ物です。
食べると
こんな危険性が
- 胃腸炎
- 貧血
- 強いアレルギー症状
⑤みょうが
みょうがも玉ねぎに含まれる有毒成分が少量含まれており、食べすぎると下痢や嘔吐をする危険があります。与えるときはごく少量にしましょう。
食べると
こんな危険性が
- 下痢や嘔吐
- 胃腸炎
- 貧血
⑥アボカド
葉や種に含まれるペルシンという物資で、嘔吐や下痢のほか、強いアレルギー反応を引き起こす恐れが。与えるときは種を除き、少量から。
食べると
こんな危険性が
- 嘔吐・下痢
- 強いアレルギー症状
- 呼吸困難
⑦アロエ
薬効性が高い食材ですので、食べ過ぎると下痢や嘔吐を起こします。与えるときはごく少量からにしましょう。
食べると
こんな危険性が
- 下痢や嘔吐
- 腸の炎症
- 腎炎
その他、与えない方がいい野菜
じゃがいもの芽、トマトやナスのヘタ
トマトのヘタ、じゃがいもの芽に含まれる物質はアルカロイドと呼ばれ、人や犬が食べると有害な物質です。与えないよう注意!
とろろ芋、長芋はかゆみを引き起こす恐れ
シュウ酸カルシウム結晶が肌に付くと痒みの原因となります。アトピーなどで皮膚が弱い子には与えないようにしましょう。
甲状腺疾患の子はアブラナ科の野菜は注意
アブラナ科野菜に含まれるゴイトロゲンは、甲状腺ホルモンの分泌を阻害する、という報告があるので要注意です。
4.果物・木の実類
果物や木の実の中にはわんこのアレルギーが報告されているものも多いので要注意。特にぶどうは危険なので絶対に食べさせないで!
①ぶどう・レーズン
わんこにぶどうはとても危険。急性腎不全になる事例も。食べてしまったら専門家に相談をしてください。
食べると
こんな危険性が
- 嘔吐
- 腎不全
- 意識の低下
②プルーン
さまざまな栄養を含むプルーン。薬効がありますが干したものやジャム、ジュースなど加工されたものには青酸中毒の原因となる危険物質が多く含まれています。
食べると
こんな危険性が
- 下痢や嘔吐
- 呼吸困難
- 中毒症状
③ぎんなん
咳や喘息に効くといわれるぎんなんですが、ギンコトキシンという成分が、けいれんや嘔吐、めまいや呼吸困難を引き起こします。与えるときはごく少量にしましょう。
食べると
こんな危険性が
- けいれん
- 嘔吐
- 呼吸困難
梅干しの種はあげないで
梅干しの種をのどや食道に詰まらせる危険があります。呼吸ができなくなるケースもあるので要注意です。
5.調味料
ソースやケチャップ、ドレッシングなどには玉ねぎが含まれている可能性が高く、塩分・糖分量も多いので与えないようにしましょう。カレーやからしもNGです!
①コショウ
コショウは刺激が強いので、多く与えると下痢などの消化不良や、吐き気などのトラブルを引き起こす恐れがあります。ごく少量で胃もたれが改善した例も。
食べると
こんな危険性が
- 嘔吐や下痢
- 胃腸炎
- 脱水症状
②わさび
わさびに含まれる辛味成分の刺激が強いので、多く与えると胃腸障害を起こすケースもあります。ごく微量で胃腸の動きが改善した例も。
食べると
こんな危険性が
- 口腔粘膜の痛み
- 感覚神経の一時的な麻痺
- 胃腸炎
③唐辛子
唐辛子に含まれるカプサイシンという成分は、わんこにとって大量に食べると有害。胃の感覚が麻痺してしまいます。
食べると
こんな危険性が
- 胃の感覚麻痺
- 下痢や嘔吐
- 胃腸炎
④ソース
玉ねぎが原材料として含まれるため、わんこにはNG。塩分濃度も高く、過剰摂取すると腎臓や心臓にダメージを与えます。
食べると
こんな危険性が
- 貧血
- 下痢や嘔吐
- 呼吸が荒くなる
⑤ドレッシング
ドレッシングはいろいろなタイプがありますが、玉ねぎが入っていたり、コショウなど香辛料が含まれていて危険です。
食べると
こんな危険性が
- 下痢や嘔吐
- 貧血
- 胃腸炎
⑥ケチャップ
玉ねぎや香辛料が含まれているほか、糖分や塩分濃度が高く、糖尿病や肥満、腎臓や心臓の病気の原因になるのでNGです。
食べると
こんな危険性が
- 胃腸炎
- 下痢や嘔吐
- 糖尿病
⑦マヨネーズ
原料に含まれる脂質の割合が70%以上と高いので、長期間、大量に摂取すると肥満の原因のひとつとなります。
食べると
こんな危険性が
- 下痢や嘔吐
- 肥満
- 糖尿病
乳製品は与えてもいいの?
甲状腺疾患のあるわんこにはNG。乳糖の少ないカッテージチーズやヨーグルトはOK。ヨーグルトはブドウ糖の入っていないプレーンタイプを。
×:コーヒーフレッシュ
乳糖が下痢の原因になります。与えないようにしましょう。
◎:チーズ(無塩カッテージチーズ)
与えてもOKですが、甲状腺疾患の子には要注意です。
6.お菓子
お菓子などの甘い食べ物は脳からの指令で習慣性を招きやすくなります。欲しがるたびに与えないよう、しっかり管理しましょう。
①チョコ
カフェインやテオブロミンなどの成分が中毒の原因になります。チョコレートが付いたクッキーなどにも要注意。
食べると
こんな危険性が
- 下痢や嘔吐
- 不整脈
- 痙攣
②ナッツ類(マカダミアナッツ)
マカダミアナッツは中毒症状の報告例があります。ピーナッツは高脂質、高カロリーでリスクが高い食べ物なので注意しましょう。
食べると
こんな危険性が
- 下痢や嘔吐
- 肥満
- 高脂血症
③キシリトール
急激な低血糖を引き起こし、意識の低下、脱力、昏睡、痙攣、さらには肝障害により、死の危険性があります。
食べると
こんな危険性が
- 痙攣
- 意識の低下
- 昏睡
④せんべい
せんべいに含まれる塩分がわんこにとって多過ぎるため、心臓、腎臓への負担、高血圧などの原因となります。
食べると
こんな危険性が
- 肝臓疾患
- 心臓疾患
- 高血圧
⑤スナック菓子
人間用に作られたスナック菓子はカロリーが高く、塩分・糖分が多く含まれているため、与えない方がよいです。
食べると
こんな危険性が
- 腎臓病
- 肥満
- 糖尿病
もちは成分は問題ないがのどにつまる可能性が
大福やお団子などもちや上新粉を使った和菓子は、のどに詰まらせる危険があり、与えないようにしましょう。詰まらなければ中毒の危険はありませんが、糖分が多く高カロリーです。
7.飲み物
基本的にわんこの飲み物は水道水でOKです。アルコールやカフェイン飲料は死の危険もあるので絶対にNG。牛乳もペット用を利用しましょう。
①牛乳
乳糖不耐性のわんこに牛乳を与えると、消化できずに下痢をしてしまいます。ペット用を用意しましょう。
食べると
こんな危険性が
- 軟便
- 下痢
- 血便
②アルコール
わんこはアルコールを体内で分解することができません。与えたら少量でも酩酊状態になり、命を落とす危険性も。
食べると
こんな危険性が
- 心肺機能の低下
- 昏睡からの死
- 意識混濁
③カフェイン含有飲料
大量のカフェインを摂ることで、カフェイン中毒により窒息死する恐れもあるので危険。カフェインが含まれているウーロン茶、ほうじ茶も注意してください。
食べると
こんな危険性が
- 窒息死
- 下痢や嘔吐
- 痙攣や不整脈
高硬度のミネラルウオーターは注意
ミネラルの多い硬水は尿路結石症のリスクが高まると考えられているため、わんこには軟水を与えるようにしましょう。
以上、「わんこの食べもの図鑑」でした。
次回第5回は、わんこと仲良くなるためのコツがいっぱい!「わんこの気持ちがわかるお得技 Part.1」をお届けします!
-
わんこお得技ベストセレクション
定価:980円
判型:A4変形
発行元:株式会社晋遊舎
晋遊舎公式サイト:https://www.shinyusha.co.jp/
編集協力:有限会社オネストワン
わんことの暮らしがもっとHAPPYになる!
『わんこお得技ベストセレクション』が、愛犬との暮らしに役立つ情報をお届けします!
第4回は「食べると危険な食材はなに?わんこの食べもの図鑑」。
人間にとっては美味しく栄養になる食べ物でも、犬にとっては害を及ぼす物があります。与えるときの注意点をチェックして、愛犬の健康を守りましょう。(『わんこお得技ベストセレクション 2022年版』より抜粋)