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第7回ストレス度の見抜き方

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第7回は「ストレス度の見抜き方」。犬の行動から、ストレスを感じているかを見分けるコツをご紹介します。
(『わんこお得技ベストセレクション 2022年版』より抜粋)

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1.ストレスを感じている時に見せる行動

わんこの気持ちのイラスト1

いつまでも尻尾を追いかけたり、身体の同じ場所を舐めたりなど、執拗に同じ行動を繰り返す場合は、「葛藤行動」の可能性があります。読んで字のごとく葛藤が現れる行動で、どんな行動が表れるかは、犬種によって傾向があります。
例えば、尻尾を追いかける行動は柴犬やジャーマン・シェパードに、前足を舐める行動はラブラドール・レトリーバーによく見られます。

こうした行動の元となるストレスの原因は、環境の変化や運動不足、飼い主とのスキンシップ不足などさまざま。葛藤行動がエスカレートすると、自分を傷つけたり、事故につながったりする恐れもあります。そうなる前に、気になる場合は早めに動物病院に相談しましょう。

葛藤行動の種類

①尻尾を追う

遊んでいるときに尻尾を追ってくるくる回ることもありますが、いつまでも続けている場合は注意が必要。柴犬などに多い行動です。

【現れやすい犬種】

 ● 柴犬 ● ジャーマン・シェパード

②自分の後ろ足やお尻を気にする

後ろ足やお尻、つまり自分の後方を気にしすぎるのは、不安やストレスからくる葛藤行動。散歩の最中もずっと後ろを気にします。

【現れやすい犬種】

ミニチュア・シュナウザー

③自分の影を見つめたり追いかけたりする

自分の影をじっと見つめて動かなかったり、いつまでも追いかけたりする行動は、ボーダー・コリーなどに多く見られます。

【現れやすい犬種】

ボーダー・コリー

④自分の脇腹を吸う

意味もなく自分の脇腹を吸うのも葛藤行動の1つ。足先を舐め続けるのと同じく、脱毛やひどくなると皮膚病になる恐れがあります。

【現れやすい犬種】

ドーベルマン

⑤前足の先を舐める

執拗に前足を舐め続けるのも葛藤行動の1つです。やめさせようとしてもなかなかやめず、足先の毛がなくなってしまうことも。

【現れやすい犬種】

ラブラドール・レトリーバー

⑥同じルートをぐるぐる歩き続ける

同じところをぐるぐる歩き回ったり、同じルートを行ったり来たりなど、ストレスが原因でこうした行動を繰り返す場合があります。

【現れやすい犬種】

ブルテリア

2. お尻を見せるのは信頼の証

わんこの気持ちのイラスト2

犬が人間にお尻を向けるのは、決して嫌がらせではありません。
犬は警戒している相手には、お尻を見せる動作はあまりしないのです。というのも、後ろから襲われた場合、とっさに動けないため、信頼していない相手には背中は向けません。

また、気を許した相手にしかお尻のニオイをかがせないという習性もあります。そのため、お尻を向けて無防備に寝ていたら、それは信頼しきっている証拠です。
お腹を床につけて後ろ足を伸ばして寝るのも信頼の証。すぐに立ち上がれなくても安心だからです。

コラム終了の線

以上、「わんこのストレス度の見抜き方」でした。
次回、第8回は「人への慣らし方」をお届けします。犬と早く仲良くなるコツをご紹介します。

媒体概要
  • わんこお得技ベストセレクション
  • わんこお得技ベストセレクション

    定価:980円
    判型:A4変形
    発行元:株式会社晋遊舎
    晋遊舎公式サイト:https://www.shinyusha.co.jp/
    編集協力:有限会社オネストワン