第8回人への慣らし方
わんこと幸せになるための超お得技が満載!
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「一緒に暮らす家族だからこそ何を求めているのか理解したい」「永久に一緒にいられないからこそ限られた時間を幸せに暮らしたい」。そんな飼い主さんの“願い”を叶えるために、“わんこともっと仲良くなれる”お得技を編集部とプロが集めました!
ぜひ、あなたと愛犬との生活をよりよくするためにお役立てください。
1.犬と見つめ合う
良いシチュエーションで良い関係性にある飼い主と犬が見つめ合うと、両者の体内で幸せホルモンの分泌が促進します。オキシトシンは心地よい気持ちになると分泌されるホルモンです。良い関係にある人と犬が見つめ合うだけでこのホルモンが分泌され、お互いに幸せな気持ちになれるのです。
人間が初対面の人と楽しく交流したとき、オキシトシンは15~25%アップすると言われています。相手が知人だと25~50%。愛する子どもやパートナーだと50%以上です。そしてなんと愛犬と30分間見つめ合い、触れ合った飼い主はオキシトシンが300%アップしたというデータがあります。
ポイントは犬の方にもオキシトシンが分泌されるということ。オキシトシンが分泌された犬は、幸せな気持ちになると同時に飼い主の指示をよく理解できるようになります。
■ワンPOINT
幸せホルモン「オキシトシン」
心に安らぎを与え気持ちを前向きにしてくれるホルモンで、抗ストレス作用、摂食抑制作用があります。うつ病を改善する作用にも注目されています。
2. 犬を撫でる
犬は、身体をやさしく撫でられるのが大好き。特に、胸や背中、耳のつけ根など、自分の口や足が届きにくい場所を触られると喜びます。コツは、犬がリラックスできるように、皮膚をやさしくさするように撫でること。マッサージ効果でストレス解消にもなります。スキンシップは、愛犬との絆を深める大切なもの。ウットリするベストポイントを把握していれば、犬にモテること間違いなしです!
■絆を深めるベストポイントはどこ?
POINT①:胸をさするように撫でる
胸は、犬自身の口も足も届きにくい場所だから撫でられると気持ちいい!
POINT②:耳のつけ根をマッサージ
耳のつけ根は耳を動かす筋肉がある場所。ほとんどの犬が撫でられると大喜び!
POINT③:背骨に沿って肩をさする
親指と人差し指を、背骨をはさむ位置に当てて首から尻尾へ向けてさすります。
■ワンPOINT
犬が嫌がりやすいところは?
しっぽ
足先
口まわり
前足
敏感な部分を触られると嫌がる犬もいます。特に、しっぽをはじめ上記の部分が敏感ですが、お手入れで触る必要があるので、子犬の時期から少しずつ慣れさせましょう。
3. たれ耳の犬は人に慣れやすい
もともと犬はオオカミから進化したと考えられており、立った耳で周りの音を敏感に察知できる能力をもっていました。
一方、たれ耳の犬は人に対する警戒心が低い犬や、人に対して従順な犬同士の交配を繰り返すことによって出現しました。その後、耳がたれていることが大きな特徴であるビーグルやバセットハウンドなどの犬種が作出されました。
こうしたたれ耳の犬は長い間、人間のそばにいて飼い慣らされてきたため、人に慣れやすく気質も穏やかに変化していったのです。
■アグレッシブな立ち耳の犬
オオカミと最もDNAの近い犬種1位は柴犬、2位チャウチャウ、3位秋田で、どれも立ち耳の犬種です。
犬種:
柴犬、シベリアン・ハスキー、ジャーマン・シェパード・ドッグ
■穏やかなたれ耳
人が作出した犬以外、自然界の野生動物でたれた耳を持つ動物は珍しく、ゾウ以外にはほとんどいません。
犬種:
トイプードル、ダックスフンド、パグ
■ワンPOINT
犬の祖先に近い立ち耳の犬は気質がよりオオカミに近い
人が改良して人為的に作出したたれ耳よりも、犬本来の原始的な姿である立ち耳の犬の方が改良による影響が少なく、オオカミにより近い性質をもつ傾向があります。
以上、「人への慣らし方」でした。
次回第9回は「わんこの習性」編です。犬と交流するなら知っておきたい犬の習性をご紹介します。
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わんこお得技ベストセレクション
定価:980円
判型:A4変形
発行元:株式会社晋遊舎
晋遊舎公式サイト:https://www.shinyusha.co.jp/
編集協力:有限会社オネストワン
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第8回は「人への慣らし方」編です。犬に好かれるスキンシップの仕方など、犬に早く人に慣れてもらう方法を紹介します。
(『わんこお得技ベストセレクション 2022年版』より抜粋)