第9回わんこの習性

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第9回は「わんこの習性」編です。犬の習性を知れば、犬の信頼度もアップします。
（『わんこお得技ベストセレクション 2022年版』より抜粋）

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１．穴に頭を入れるのは犬の本能
２．飼い主が笑顔だと安心する！
３．犬も仮病を使う
４．犬に好かれたいならニオイを嗅がせる
５．“うれション”は怒るのを我慢すれば信頼度UP
６．靴やスリッパは飼い主のニオイがして大好き

１．穴に頭を入れるのは犬の本能

野性時代、犬は獲物の巣穴に頭を突っ込んで探していました。穴の中には自分の食糧である獲物が潜んでいたため、犬にとっては魅力的な場所だったのです。また、犬の祖先が群れで生活していた時代、仲間と身体を接触させて、鼻や頭を仲間の身体の下に突っ込んで寝ていた習性から、穴の中やクッションの下などは、安心できる場所と認識しているとも考えられています。

好奇心旺盛な犬は、特に穴の中に頭を突っ込むのが大好き。やさしく見守ってあげましょう。ただし、突っ込んだ穴から頭が抜けなくなってしまう事故には気を付けて。

「巣穴に住む小動物を狩っていたときの名残りの習性です」
（ヤマザキ動物看護大学准教授福山貴昭先生）

■野性時代（むかし）

地面の穴にいる獲物を捕ったり、眠るとき頭を群れの仲間の身体の下に突っ込みました。

■現代

クッションの穴や壁の穴、家具の隙間など、突っ込める穴を探して頭を入れてしまいます。

２．飼い主が笑顔だと安心する！

犬がいたずらをしたとき、声に出して叱らなくても、飼い主が「怒っている」と伝わることがあります。これは、犬が人の表情を読み取って気持ちを感じることができるため。飼い主だけでなく、初めて見た人の表情もわかるそう。また、目や口の表情だけでも、感情を読み取れることが実験でわかっています。

３．犬も仮病を使う

犬は、飼い主の気を引くために仮病を使うことがあります。よく見られるのが、痛いフリをして足を引きずる仕草。あわてて病院に連れて行っても「なんともありません」といわれてしまうでしょう。犬が演技をするのは、具合が悪いフリをすれば、心配して飼い主がかまってくれることがわかっているからかもしれません。できるだけスキンシップをたくさんとってあげましょう。

４．犬に好かれたいならニオイを嗅がせる

犬は、見た目や声で相手を確認し、最終的にはニオイで安全かどうかを判断します。犬と仲良くなるためには、自分のニオイを嗅いでもらいます。最初に飼い主さんに許可をとってから、犬の斜め前に立ち、目を合わせないようにしながら身体のニオイを嗅がせます。次に、手の甲のニオイを嗅がせたり、少しずつ撫でたりしながら警戒心を解いていきましょう。

■犬と出会ったときの手順

①手は出さずにニオイを嗅がせる
②嫌がられなかったら手の甲をそっと近づける
③手の甲のニオイを嗅がせる
④嫌がられなければ、顎から頭にかけて少しずつ撫でていく
⑤スキンシップを取れたら仲良しになれた証拠！

５．“うれション”は怒るのを我慢すれば信頼度UP

犬は飼い主と片時も離れたくないもの。飼い主がたった30分出かけていただけでも、帰ってきたときに大歓迎してくれます。中には、嬉しさのあまり筋肉が緩んで、「うれション」をしてしまう犬も。甘えん坊な犬や、嬉しさに不安が混じった犬によく見られますが、喜びのしるしなので叱らないようにしましょう。

６．靴やスリッパは飼い主のニオイがして大好き

犬は靴やスリッパが大好きです。「一番のお気に入りは飼い主の履物」という犬もいるほど。噛み応えがあるだけでなく、大好きな飼い主のニオイがついていれば、夢中になるのも仕方ありませんね。
また、犬は臭いニオイが大好きなので、特に気に入るのが体臭の強い男性の靴。ニオイを強く感じるわけではなく、人間の1億倍の能力で微かなニオイを嗅ぎ分けられるということなので、そんなに心配はいりません。

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