さて、ここで考えたいのが、ご近所から苦情が届いたから犬をしつけする、だけでいいのか、ということ。
これって、犬だけが悪者になっている気がしませんか?
「本当はね、飼い主さんが変わらなきゃいけない場合が多いんです。でも、いきなり“あなたが悪いんですよ”なんて言ってもご理解いただけないでしょうから、プログラムを通して“私が間違っていたかな”と気付いてもらうんです」
と横井さん。
確かにそうかも知れません。
犬にしてみれば、人間社会のルールなんて分かりませんもの。
子どもと一緒ですね。
やって良いことと悪いこと、それをきちんと分かってくれるようにと、飼う側が意識を持つことが重要なのだと思います。
人間が勝手に自分たちの社会へ連れてきてしまった犬ですから、
そこでのルールというものを、理解してもらえるように頑張らなきゃいけません。
理解してもらう一環として、しつけ教室を利用するのも一つの手段でしょう。
もちろん、ただしつけをするだけでは楽しくない場合、その延長線上にはドッグダンスなど、楽しみながら行うものもありますね。
人も犬も、社会生活をするわけですから、共に歩んでいかなければなりません。
まして、さまざまな環境が隣り合っている都市部にあっては、なおさらです。
都市部というのは、多くの人が暮らし、多くの犬と出会う場所。
その環境で生きることを定められた犬のためにも、
人間がしっかりしなきゃ、ということ。
話が飛躍するかも知れませんが、しっかりする、ということは、
保護される犬の数を減らすことにも繋がると思うのです。
今回ご協力いただいた
ドッグトレーナーの横井香臣さん。
トレーニング場所などについての詳細は
ウィズィードッグクラブで
見ることができます。