犬や猫だけでなく、今やいろんな動物が
テレビの情報番組やインターネットを通じて紹介されています。
紹介されるとブームになることもあり、人気に火が付いた動物は、一躍有名に。
飼う人が増えたり、DVDや写真集などが発売されたり。
たちまち人間の経済活動の波に乗ってしまいます。
しかし、ブームが去ったそのあとは、どうでしょう?
今回はそんなことを、ちょっぴり考えてみようと思います。
この記事を読んでいただいている人の多くは、1970年代後半にテレビ番組の世界名作劇場で放映された「あらいぐまラスカル」をご存知だと思います。
この物語は作者の実体験を通して、少年とアライグマの友情物語をテーマとしているように思えますが、実は、自然と人間の共存の難しさにふれたアニメでした。
しかし放映が始まった日本では、北米からアライグマがペットとして持ち込まれます。
そして、テレビを見た人が、アライグマを飼い始めました。
しかし。
アライグマがかわいいのは、小さい頃のほんの一瞬。
大きくなるとその凶暴性を発揮し、手に負えなくなった人々は、テレビで主人公の少年がラスカルを山に帰したように、アライグマを山に捨てました。
そして現在。アライグマは、在来種にとっての驚異であるばかりか、農作物や文化財に甚大な被害を及ぼす存在になっています。