未曾有の被害に見舞われた東日本大震災から10か月が経ちました。
昨年のこのページで、すでに震災については触れていますが、
その頃はまだ、「備えること」が中心でした。
被災地での復興が、本格化していなかった頃です。
それから時間が経過し、今。
支援の内容、求められていること、震災を取り巻く様々なことが
変化しています。
例えば人への支援では、物資支援よりも心のケアが重要視されるようになり、
また、住み慣れた故郷を離れなければならない人たちが増えてきているため、
そこへのケアをどうするか、といった問題も話し合われているようです。
動物についてはどうなのでしょう?
昨年夏くらいから、
野生動物に関する震災後の調査が行われていたそうです。
主に放射能に関する調査のようですが、
これから、自然界でも様々な影響が出てくることが懸念されているよう。
野生動物の中には移動しながら生活するものもあります。
自然界での変化は人間にも関わりが深いものなので、
注意深く、見守っていきたいと思います。
ペットに関しては、震災直後から保護活動などが行われ、
東京では「東日本大震災東京都動物救援本部」も稼働、
保護および一時的に飼い主から預かった動物の世話、
里親捜しも行われています。
彼らは、人間がなんとかしてあげなければならない存在。
ペットとして受け入れたからには、
私たちがしっかりケアしてあげたいものですね。
自然界で暮らす動物も、ペットとして人間と暮らしを共にしてきた動物も、
これからは「ケア」という視点での支援が必要。
人よりたくましい部分もあり、弱い部分もあります。
それを私たちが、見失わないように。
大切なのは、倫理観。
震災からもうすぐ一年が経過しようとしている今年は、
そこが重要視され始めています。