第22回 私にだって、できるかも！
動物＝癒しの存在。
これはもう、周知の事実ですね。
動物園、様々なふれあい広場、
ご近所が飼っている犬や猫･･･。
生活のいろんなシーンで、動物とふれあうことはできます。
最近では動物の力を借りたセラピーも人気のようです。
ドッグセラピーがまさにそれですね。
しかし、このセラピーは特別な技術を持っていないと
人も犬も、できないのでしょうか。
私と私の犬で、誰かの力になりたい！
そう思ったことはありませんか？
今日は、そんな気持ちでスタートし、
自分たちのスタイルで活動を続ける、とあるNPOのお話です。
「誰かの役に立てないかしら？」から出発
京都市中京区に拠点を置く「NPO法人アンビシャス」。
現在のメンバーはボランティアが25名。
各メンバーが日程を調整しながら、無理のない範囲で
ドッグセラピー活動を続けています。
現在訪問しているのは、滋賀県東部から京都市南西部まで、
複数のエリアの複数の施設。
ドッグセラピーを専門に扱っているところと何が違うのか。
それは皆さんが普通の人であり、一緒に訪問する犬が、
メンバーが各家庭で飼っている犬であること。
もともと、1999年に犬を通じて知り合った仲間たちが、
「自分たちが楽しく、そして誰かの役に立てたら」
という気持ちでスタートさせたアンビシャス。
活動の根底には
"犬を飼っている人同士だけで交流していては、
飼っている人、飼っていない人の間は近くならない。
飼っていない人と交流することで、双方の垣根をなくせたら"
という気持ちもあったそうです。
活動を始めたのは、ちょうどドッグセラピーという言葉が
社会で使われ始めた頃。
だから最初の数年は、活動をしたいと申し出ても、
話も聞いてもらえないことだってあったそうです。
だったら、と2004年にNPO法人に。
今では年間60日以上の訪問活動、
それ以外の活動も合わせると、年間100日以上は
メンバーがそれぞれの犬と一緒に、ボランティア活動をしています。
