ただいま琵琶湖にほど近い田舎町でのんびりシニアライフを満喫中。
コロコロに太った子犬時代がつい最近のような気がするのに、気づけば我が家で最年長。悲しいかな、ここ1、2年であちこち体に悪いところも出てきた。
とはいえ、ぼちぼち元気に田舎暮らしを楽しみ、うらやましいほど平和でゆったりした1日を送っている。
6月の終わりに4度の発作を起こしたマギー。看病とリハビリに励みながら、不安な日が続いていた。
それから2ヵ月。マギーは信じられないくらいに元気になった。あんなにお世話になった歩行バンドもいらなくなり、ほぼ元通りの生活を送れるように。なにより「車に乗りたい!」とか「買い物について行く!」とか「おやつが欲しい!」とか、何かをしようという気力が戻った。こんなちょっとしたことでもそう感じるくらい、少し前までは弱っていたのだ。
残念ながら発作の原因は不明だ。恐らく頭に原因があるのだろうということしか分かっていない。もしかしたら一過性のものだったのかもしれないし、あるいは頭の中に悪いものでもできているのかもしれない。ただ原因を探るにはMRIのような大掛かりな検査を受けなければならず、それを受けるには全身麻酔が必要だ。マギーは年齢的にも今の体力的にもそれは難しいし、仮に原因を突き止めることができたとしても、手術などの大変な治療は負担が大きすぎる。
だから薬が効いてくれて本当によかったし、的確な指示を出してくださった先生には感謝の気持ちでいっぱいだ。
こうしてのんびりした毎日を取り戻したマギーだけど、体調を考慮してこの夏びわ湖で遊ぶのは止められてしまった。
そこで庭に子供用のビニールプールを用意してあげたところ予想以上に気に入ったようで、外でトイレを済ませた帰りにさっさと庭に回ってはひとりで入っている。それもほぼ毎日。若いころは水といえば田んぼの用水路を見ただけでもものすごいテンションの上がりようだったけど今はそんなこともなく、温泉にでも入るようにボーッと気持ちよさそうに浸かっているだけなんだけど。
最近の楽しみ方は、プールで大好物のスイカを食べるというスタイルだ。水に浸かりながら、タネを取って一口大に切ったスイカを口に運んでもらうその様子は、まるでプライベートビーチでくつろぐお嬢様。ただし、くつろぐあまり体の中と外から冷えてお腹がちょこっとゆるくなっていたので今後は気をつけよう。
あと夏といえばマギーが目の色を変えるものがもうひとつ。そうめんだ。
暑い夏にあのツルッとした喉ごしがいいのは人もわんこも同じなんだろうか。それともあの食感?とにかくそうめんを食べているとヒュッと風がおきそうな速さで隣にやってきて口に入るのを待っている。仕方ないので少し分けてあげると、あの長いそうめんをスルスルスルッと器用に飲み込んでいくから感心する。
その他キュウリとかトマトとか、とにかく家で一番夏の味覚を満喫しているのがマギーなのだ。
ところで厳しい夏の暑さでバテ気味のわんちゃんも多いのではないだろうか。
マギーもほんの少し肥大気味の心臓に負担をかけては大変なので、暑さには若いころ以上に気を遣っている。
冷房はほぼ24時間つけっぱなしだし、それでも暑そうにしているときは氷水を飲ませたり、首に保冷剤を入れたタオルバンダナを巻いてやったり。かといって冷やしすぎも禁物だ。人より体温が高いわんこは、冷えた部屋と体温との温度差が大きくなりすぎると、人には快適な室温でも実は冷えすぎていることがある、というのを先生に教えてもらった。
そんなマギーが最近気に入っているのは、リビングに敷いたラタン(籐)タイプのカーペットの上。普通のカーペットからこれに敷きかえて以来、そこでよく寝るようになった。わんこ用ベッドにもラタン素材のものがあったりするけど、ラタンって涼しいし抜け毛や汚れも気にならないから人も動物もすごく快適だ。
それから、今年になってようやくわんこ用アルミプレートの気持ちよさにも気づいた模様。「世の中にこんな良いものがあったのかっ!」と驚いていることだろう。もう何年も前から、冷たいから乗ってごらんって言ってたんだけどね。
あと外出にも結構気を遣う。発作を起こして以来、ひとりでの留守番はなるべくさせないようになったせいで、車での外出にはもれなくマギーがついてくる。でも暑いから車には置いておけないし・・・・・・。車には必ず誰か残って、窓を全開にして内輪で仰いでやったり、このエコの時代に申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら「アイドリングストップ!」の看板を横目にエアコンをかけ続けたり。。何かと小さな苦労は尽きないものだ。
とはいえ、暦の上ではもう秋。11歳の夏もなんとか無事に終えることができてホッとしている。ダイエットも順調だし、この調子でもう少し体調を整えて次の季節を楽しんでくれたらうれしい。 そうめんに代わって今度はさつまいもに目の色を変えるんだろうなぁ。・・・・・・体重のリバウンドに注意しなくては。ね、マギー。