換毛期がやってくる

夏が終わりマギーにもそろそろ換毛期の季節がやってくる。やわらかい毛がどこに行ってもついてきてコロコロが手放せなくなるあのやっかいな季節だ。

といっても、マギーは年中抜けている。室内で暮らすわんこは気候の変化を受けにくいせいで換毛のサイクルが狂いがちというのを聞いたことがあるけど、マギーもそうなんだろうか。
とにかく掃除を1日でもサボるとフローリングの隅には毛がたまっているし、衣類や布団はもちろん毛だらけ、掃除機の吸塵袋もすぐにいっぱいになり、コーヒーにも当たり前のように1本は必ず浮かんでいる。

そんなマギーなので換毛期ともなればすごい抜け様で、軽～く梳くだけでも小さな山の1つや2つはすぐできる。

ブラッシングするたびにいつも思う。この抜け毛、何かに使えないものかと。わんこの毛でぬいぐるみを作ってくれるサービスがあるけど、これからの季節、何か防寒グッズに再利用できたらおもしろいのでは。紡いで毛糸にしてひざ掛けを編むとか？圧縮してクツの中敷にしたら暖かいかも。いつも何となくもったいなくて、こんなことをぼんやり考えながら捨てるのを躊躇してしまうのだった（捨てられず取っている毛が2袋あり）。

老犬のシャンプーと体のケア

さて、換毛期をなるべく早く終わらせるために有効なものといえばシャンプーだけど、マギーはありがたいことに子犬の頃からお風呂が好きで、シャンプーで困ったことはあまりない。

それでも、高齢になってからはやっぱりいろいろ気を遣うようになった。
体調と相談しながら日を選び、疲れさせないようにその日は朝から運動も控えめに。
シャンプーの所要時間は20分。というより、20分以内で終えるようにとにかく急ぐ。足が弱いため長い間同じ姿勢でいるのを嫌がるからだ（リンスインタイプのシャンプーは時間が短縮できて大助かり！）。急ぐと大雑把になりがちだけど、緑内障を患っている右目を守るため首から上だけは絶対に濡らしてはならず、それがまた難しい。

でも洗っている最中に目が合うと、「ありがとう」とでも言うようにペロッと顔をなめてくれるので苦労も水に流そう。

こうして狭い風呂場で格闘しながら洗い終わる頃にはヘトヘトに。でも休んでなどいられず、リビングへ移動して今度は体のお手入れタイムだ。

体を乾かしたあと、まずは湿疹とタコを治療。年を取ると皮膚も弱くなるようで、あちこち湿疹を起こして痒がっていることが多い。また、寝てる時間が増えて肘に大きなタコができるようになった。そこだけまる～く毛がなくなって硬くなっているのだ。
それらが悪化しないよう消毒して薬を塗りこみ、必要があれば包帯も巻く。

続いてイボのチェック。お腹などやわらかい部分にイボもできやすくなった。変なデキモノじゃないか色や硬さを一応確認。
その次はマギーが大嫌いな爪切り。運動量が減ってあまり磨り減らない分、こまめに切ってあげる必要がある。でも爪切りバサミを持っただけで逃げてしまうので毎度一苦労だ。「コラーッ！」と怒ってみたり、スナックでなだめてみたり、あーだこーだしながら1本1本慎重に切っていく。

そして最後に耳掃除をして終了。
シャンプーと合わせてざっと2時間はかかるだろうか。若いころならこのくらいへっちゃらだったけど、さすがに今はこの長丁場に疲れる様子。体力落ちたよなぁと実感する1コマだ。

ところで余談だが、シャンプーしたてのピカピカのわんこもいいけど、私はどちらかというとシャンプーから2週間後くらいのわんこが好きだ。ほんのり残るシャンプーの香りに犬臭さが混ざってかなり良いにおいだと思う。あと肉球のにおいも好きだ。以前テレビである芸能人が肉球はポップコーンのにおいと言っていた。でも私はむしろ麦茶のにおいだと思うけどどうでしょう？

秋、到来

暑かった夏が終わり、ようやく過ごしやすい季節になった。ずいぶん楽しませてもらった庭のビニールプールも、来年も元気に活用できることを強く願いながら物入れに片付けられた。

この冬は体調を崩さないように夏の時点で先生に注意された。抵抗力が低いためちょっとしたことが体調不良の原因につながるらしい。つい最近まで暑さ対策に必死だったのに、今度は寒さ対策に努めねば。
発作を乗り越えてせっかく元気になったんだから、秋はあちこち出かけて行楽の秋をいっしょに楽しもうと思っている。マギーは間違いなく食欲の秋を希望なんだろうけど。とにかく、なんでもいいから元気でいてほしい。頼んだよ、マギー！