ミーンミンミン蝉の声~。というわけでまだまだ夏日が続く京都より、今回はちょっと、いやかなりディープなスポットをご紹介しましょう!
堀川北大路の交差点近くに佇む一軒の京町家。店の名を「汚点紫」と書いて「シミムラサキ」と読ませるその空間は、アーティストの銀路さんが10年前にオープンしたギャラリーカフェであります。実はここ、以前からず~っと気になっていたのですが、夜だけのオープン&不定休ゆえ、なかなかタイミングが合わなかった私。かわいいアメショーがいる!という情報を得てからは、一刻も早く行ってみたいと思っていたのです。
さて、念願叶ってお初におじゃまさせてもらったわけですが、不思議モード全開の店構えもさることながら、内装もこれまたかなり個性的! 銀路さんが世界中で収集したというカラフルな空き缶やビンの栓などがずらりと飾られ、奥を見れば巨大な鯉のぼりがソ~ヨソヨ~。さらに、そのまた奥のお庭には小さなテレビが数台。液晶画面にザザ―ッと砂嵐が映り、何とも妖しい光を放っているではないですか!!
めくるめくアート空間に圧倒されながら、テーブルの上をふと見ると、今度はうごめく物体発見!
と、それが噂の猫にゃん「ギリ」でした。いや~アメショーのクッキリ模様も、ここではアートに見えてきます。
「夏は玄関かこのテーブルの上、冬はストーブの前が定位置なんです」と銀路さん。おとなしくて人見知りも全然しないというギリは、2階の自宅と1階のお店を自由気ままに行き来しているそう。ゆったりした身のこなしはさすがに14歳の老猫ですが、ツヤツヤの毛並み&クリクリの大きな瞳で、美猫の品格は健在! 「いつも、お客さんとかいろいろな人の膝に勝手にのってますよ」と銀路さんが言うように、まだまだ現役バリバリの看板猫のようです。
「以前はデブ猫だったんですが、もうおじいちゃんなので、好物の缶詰を制限してダイエットさせたんです。そうしたらだいぶ元気になりました」
猫なのに“お手”と“お座り”ができるという銀路さんのお話を聞き、ぜひとも披露して欲しかったのですが、あっと言う間に2階へと姿を消したギリ。まずはこちらが“おあずけ!”ということで、次回おじゃまする時は期待しておりま~す。