今年もあっと言う間に師走。
猫にゃんたちの外出率もググッと低くなる寒~い季節に突入です。うっすら白くなった比叡山頂を望みつつ「日本に京都があってよかった~、コタツもあってよかった~」と、しみじみ思う今日この頃…。
さて、今回お訪ねしたのは、盆栽店「ふくわか洞」さん。古い木造のぬくもり漂う店先には、かわいい盆栽たちがずらり。モミジ、ハゼ、アケビ…。ひとつひとつ違う表情に、寒さも忘れて見入ってしまいます。
そしてそして、職住一致スタイルのこのお店、2匹の猫にゃんのお家でもあるのですね~。
黒猫のフクこと福太郎と、三毛猫のワカこと若之助。
そう、 「フク」と「ワカ」で「ふくわか洞」なんです。
店主の工藤さん曰く、フクちゃんはとってもシャイで、お客さんの前にはほとんど姿を現わさないそう。ということで、ここでは愛想よしで人気者のワカちゃんをご紹介しましょう。
この日も登場するなり、盆栽棚の前でゴロゴロリ~ンとご機嫌うるわしいワカちゃん!
でも工藤さんの話によると、かなりマイペースな猫にゃんのようで…。
「この前、ワカの眼から小さな双葉が出てたんですよ!
庭でたくさんの木や山野草を育てているのですが、ワカが散策中に種がとんだみたいで…。きっと、眼の中でそのまま発芽しちゃったんですね(笑)。
取ってよく見てみたら、根っこもちゃんと生えてました」。
なんとまあ、眼から芽!!
盆栽店にしてグッドジョブと言うべきか、かなりの天然系であります!と思ったら、「茶道のたしなみもある」と工藤さん。
「実は、同居人がここの茶室で茶道を教えているのですが、時々生徒さんたちの間にちょこんと座っているんです」。
まさか、お茶をいただく猫にゃん?
「いやいや、お茶はさすがに…。たぶん、生徒さんの間であったまっているんでしょう(笑)」。
そんな、お茶目なエピソードにほっこりしていた矢先のこと、ヒョコヒョコと歩いてきたワカちゃんが突然、盆栽をがぶり!!
「あああ~それはダメだよ~ワカ~」。盆栽を必死に守りつつ、「葉物はたまにやられるんですよ~」と苦笑いの工藤さん。
ワカちゃん! 盆栽は眼にも口にも入れないでね~。