痛いほど寒い!
そんな冷たい日が続く京都ですが、
今回もかわいい猫にゃんを
ホットにご紹介しますよ~。
このたびお訪ねしたのは、
新町通りに構えて百年を数える京町家です。
ここは吉田孝次郎さん・智子さん夫妻の住まいであり、
希望者には公開もしている、
歴史的意匠建造物の「無名舎」さん。
そして、この美しい空間でのびのびと暮らす
何ともうらやましい猫にゃんが、
智子さんの愛猫、Yチャンでございま~す。
大の猫好きという智子さん。
幼い頃からずっと猫と暮らしてきたため、
声色や眼差しだけで大抵のことは分かってしまうほど、
猫のことを知り尽くしているそう。
「猫はとてもチャーミングな生きものだと思いますね。
言葉は通じなくても意思疎通ができたな、
と思う瞬間はたくさんありますよ」
そんな智子さんの愛情をたっぷりもらっているからか、
対面したYちゃんの表情はとっても穏やか。
ツヤツヤの毛並みも、
ウルウルとした大きな瞳も、
ステップを踏むような軽やかな足取りも、
13才とは思えない、まさにチャーミングな猫にゃんです。
「Yチャンのおばあちゃんもお母さんも
この家で育ったんですよ」と智子さん。
「YチャンはオスのMクンとともに2匹で生まれてきたのですが、生後10日目に母猫が亡くなってしまってね。その時はまだ、兄妹2匹が手のひらにのるくらいの小さな小さな身体でした。それで、私が育てたんです。
動物病院の先生に習って、哺乳瓶から2時間ごとにミルクをのませてね…。だから、Yは人に慣れているんです」。
時には町家見学者の方々を案内するというYチャン。
作家の作品など、貴重な展示品がある部屋にも
自由に行き来しているとのことですが、
いたずらをしたことは一度もないそうです。
ハンドメイドのモダンなスーツを着こなす智子さんに
お揃いの赤い布地でリボンを結んでもらい、
とってもご機嫌なYチャン。
火鉢の前でまどろむ姿は
京猫の品格、漂っていますね~。
「それが夕食の前になるとね、
突然全速力で室内を走り回るんですよ…」
あらららら~。
でも、きっとそうやって元気いっぱいでいることが、
育ててくれた智子さんへの一番の恩返しになるね、Yチャン!