もじおは1992年の台風の日にこの家に来たんだが、なんと、そこには7匹の成猫がいた。このときすでに大人だったもじおは、謙虚に過ごしたよ。他の猫の後ろでモジモジとごはんを待つような…。「もじお」の名のゆえんだな。
やがて先輩猫たちが高齢で次々と旅立って、もじおだけの寂しい家になった。だが、ここの家人はすぐに子猫を拾ってきては、猫保育園を開くようになった。
寂しいなんて言っているヒマはなかった。もじおはチビたちに猫社会のルールを教えては、新しい本当の家へと送り出したよ。
そのうち、2匹のチビ猫がこの家の子になり、もじおは「おじしゃま」と呼ばれるようになった。
そう、確かに年をとったよ。だから2008年の2月に今の家に引っ越したとき、もじおは静かな老後を送ろうと決めたんだ。好きな刺身やササミを食べ、陽だまりでまったり。そんな静かな隠居生活…。
なのに、だ。気がつくと、また総勢8匹になっているじゃないか!この7匹が揃いもそろって好き勝手し放題で、呆れてしまう。
もじおは思ったね。家長として若い猫たちを監督しなければと。
確かにもじおは年老いた。体もすっかり小さくなり、慢性腎不全だから、家で2日に1回点滴をしている。薬も飲んでいる。奥歯も、ほとんどない。
だが、老け込んではいない。
まだまだ老け込んでなどいられないのだ!
8っぴきいるっブロガー momoさん