ご長寿猫ブログのスターたち 17

きょうだい猫のなかで一番ひよわに見えたのに・・・

 知人宅で生まれた子猫たちのなかで一番小さく、ひよひよとしていたのがプリでした。ぽつんと隅っこから見上げる瞳は潤んで、「何にもできません」と言っているかのよう。そんな子でしたから、月日が流れて、当時は高校生だった私も四十になって、その誕生日をプリと迎えられるとは夢にも思っていませんでした。まさに光陰矢の如し・・・。

人をひたと見据えて自己主張

  プリは自己主張の強い子です。昔からとにかくよく鳴く子で、つねに人と視線をぴったりと合わせて構え、「言いたい事がある」と訴えるように”喋る”ので、飼い主はその都度右往左往して、姫のご希望は何なんだろうと走り回ることになります。結果、今では意思疎通がばっちり図れるようになり、自分の成長を自分でほめています(操られてます?)。べたべたした子ではないのですが、抱っこが大好きで人見知りもなく、ちやほやしてくれるならそれで良し、といった感じです。ブログを始めるきっかけになったダイヤ(癌で亡くなりました)等と、長く多頭飼いの状態でしたが、基本は対人間にだけ目線を合わせている子なので、飼い主とだけの生活になった今が、一番性に合っているのかもしれません。

持病があっても、悠々自適のマイペース

 二十歳を過ぎてからてんかんになったりしましたが、現在はとくに通院もしておらず、朝晩一缶ずつのお食事をたいらげる食欲をもって、毎日を自分のペースで悠々と過ごしています。多少図々しくとも、もう良い、今後ともたくましくあってくれとだけ願う、飼い主なのです。