一徹さんは、元々は多頭飼いの崩壊現場から助け出された子でした。もう1匹の仲間モガチョフとともに、2007年の春、保護スタッフさんの車に揺られてやって来たのでした。
きっかけは保護スタッフさんの作成された里親募集サイト。サイト内を探すうちに、一徹さんに出くわしました。スタッフさんが名付けた一徹という響きにとても心惹かれました。
彼は保護された猫たちの中では最高齢。サムネイルの中の涙ヤケの顔は今でも過酷な生活を物語るようでした。さっそく連絡をとると、当のスタッフさんも驚かれていましたっけ。
「ええっ!い、一徹ですか!?」
最初は私たちの目の前に姿を現すのさえまれだった猫たち(モガチョフは今でもまれですが・・・)。だんだんと慣れるにつれ、一徹さんが本当はとっても甘えん坊だということがわかってきたのでした。年寄り猫との、それは楽しい生活の始まりです。ブラッシング大好き、ナデナデ大好き。他の猫を可愛がっているようものなら、必ず割り込んでくるのです。「俺をかまえ!!」
昨年は肛門腺の手術で全身麻酔という試練もありましたが、無事に乗り越えてくれました。余生をのんびりしてもらう・・・などとんでもなかった。癒してもらっていたのは私たちのほうなのでした。
最初から高齢だった一徹さん。彼の子猫時代も若い頃も知らないけれど、もっともっと長生きして、まだまだいろんな表情を見せてほしい。これからも元気で我が家の主でいてね、一徹さん。
一徹さんとモガチョフくんブロガー kaoさん