トラとの出会いは駐車場でした。ボサボサの毛、ブスっとした顔、なぜか出ているベロ・・・。お世辞にも可愛いとはいえない野良猫でした。
私と弟は毎晩、駐車場の友達に会いに行っていましたが、冬になるととパタリと姿を消してしまいました。毎日探し歩きましたが、とうとう会えないまま2010年が終わってしまいました。
年が明けたある昼、足に怪我をしてガリガリに痩せたトラが帰ってきました。2011年1月9日、この日、私たちは友達から家族になりました。
リードを着けて、ほぼ毎日お散歩に行きます。猫って散歩するの!?という視線をバシバシ感じますが、トラの野良猫時代を知っている方がたくさんいて声をかけてくださったり、お友達の野良猫ちゃんも挨拶に来てくれます。
夜のお散歩で必ず立ち止まる工場があり、敷地内に入ろうとすることもしばしば・・・。たまたま昼に散歩に出かけたときに、野良猫時代にお世話になっていたことが発覚しました! もう死んでしまったのかと思っていたトラが、約1年半ぶりに人間を連れてやってきたので、工場の方も驚かれていました。ここでもらうご飯は格別のようで、いつもガツガツとご馳走になっています。
トラとの生活は、喜びや新発見・サプライズがいっぱいで、猫と暮らしたことのなかった私たちに、猫との生活の幸せを教えてくれています。
家族になったときが、すでにおじいちゃんだったトラ。そう遠くはない別れの時を感じずにはいられませんが、苦労してきた分、たくさんの人からの愛情を感じてトラのペースでのんびりと、長生きして欲しいです。そして家族になってよかったと思ってもらえるといいな。
友達から家族にブロガー あいンコさん