今から5年前の5月、訳あってうちの子になったくりは、今年の秋で21歳になります。前の飼い主さんに心身共に大切に育てられたくり。大きくてまん丸な目、きれいな八割れと白黒の牛柄でオデブなくりは、すぐに人気者になりました。
ですが、猫飼い初心者の我が家は何事も初づくし。隠れるようにしてビニールを舐めるくりが怖かったり、無造作に置いてある毛布に潜り込んで身体をスッポリ隠すのを見て感動したり、毛玉を吐くのを知らずにオロオロしたりと、楽しさと戸惑いの日々が始まったのでした。
そんなくりは20歳の秋(去年)、甲状腺機能亢進症と診断されました。食欲があるのに痩せてくるのが特徴で、5年前に10kgあった体重は、およそ1年半で2.4kgにまで減り、通院しても加齢で片付けられ、症状はよくなりませんでした。
去年の夏には脱水、嘔吐、奇声をあげる等の症状も現れ、もうダメかもしれないと思いましたが、救急で訪れた病院で、検査、即入院し、命拾いしたのです。この病気を見つけてくださった先生に心から感謝しています。
くりは名前を呼ぶと返事をします。くりは人の気持ちがわかる猫です。家人が具合が悪いときは傍らで寄り添い、つらいときは愛くるしい眼差しで見守ってくれます。自分を愛してくれる家族を悲しませないために、くりは元気になってくれました。
くりを目標にしてくれる後輩猫のためにも、くり自身はさらにご長寿の先輩猫を目指して、もっともっと長生きしてほしいと思います。
くりこばんブロガー くり小判さん