VOL.7 「名前との出会い」の巻

「ミック&リリィ」。まるで60年代のロックなカップルを想像させるこの名前。冗談で「ミックは、ミック・ジャガーからつけた。」と言った事も…。

本当の由来は、その出会いと同じく、突然私達の前にやって来たのでした。

5年前、なにげなく立ち寄ったペットショップ。そこにいた子猫を見た途端、主人と娘は、あまりの可愛さに一目惚れ。気がついた時には、かわるがわる抱きかかえて、もうメロメロ。もう少し考えてからと説得する私など、まるでおかまいなし。

盛り上がった2人は、とうとう名前を考えだし、娘がいきなり 「ミックがいい。」 6歳児の直感に感心しながら、負けじと頭をひねっている主人の横で、「世話は一体誰が…。」と、一人違ったことを考えていた私。でも、なぜか、この子の名前は「ミック」しかないな、と納得。

最近になりあらためて娘に、なぜ「ミック」だったのか理由を聞くと、(考えたわけではなく)急にアタマに浮かんだらしい。もしかしたら、ミックは自分で名前を決めていて、超能力で娘に伝えたのでは!?そう思えるほど、うちに来てから名前にだけは、素早い反応。呼ばれると、どこにいても、すかさず「マァ~オゥ~ン」とお返事。のんびりした性格と愛らしい姿から、いつの間にか「みぃ~っくん」に。

「リリィ」の時は、最初に主人から、昔かわいがったシャム猫「リタ」の愛称「リーちゃん」と呼べる名前を、との要望が。「エリザベスで通称リズ」や「リサ」「リッキー」などが候補に。その中で一番近い?「リリィ」に。無事「リーちゃん」と親しまれるはずが、なぜか一度も呼ばれず。

その響きが、お茶目でイタズラ好きな明るい性格に、ピッタリだったせいか、みんなに(少し高めの声で)「リリィ~」。呼び始めは白い百合を連想する「リリィ」は、真っ黒い姿に合わないなぁ…と違和感が。そう感じながら、呼び続けること3年、不思議なことに、少しずつ白い毛が生えてきたような(名前と関係あるのか?)。

この2匹に新しい家族ができたら、今度は私が、ぜひ「名付け親」になるため、主人と娘には内緒で、今から(気が早すぎ!)いろいろ考えているのですが、きっと、その子達は用意された名前には、あてはまらない豊かな個性にあふれているのでしょう。出会いの瞬間、だれのアタマに素敵な名前が思い浮かぶのか、今からとても楽しみです。