パウなヤツら
9月21日
 大安吉日。
 ついに子犬を迎えた。
 8月11日生まれ。女のコ。父犬はトイプードル、母犬はイングリッシュ・コッカースパニエル。ミックスブリードの「コッカプー」だ。
 名前は「ダイダイ」。橙色(だいだい色=オレンジ色)のダイダイ。由来は1冊の本から。
 バニラが亡くなった直後、『ペットたちは死後も生きている』(ハロルド・シャープ著/小野千穂訳)という本を読んだ。
そのなかに次のような一節があった。

 【動物を愛するあなた、愛するペットを亡くしたあなたに知ってほしい。(中略)あなたがペットのことを考えたり、話したりするたびに、あなたのオレンジ色の光が、彼らに「おいで」と呼びかけていることを。そのとき彼らはやってくる。彼らにあなたの悲しそうな顔は見せないほうがいい。
あなたがそんな顔をしていると、ペットだって悲しむだろうから】

 著者のハロルド・シャープ(1891~1981)とは、プロフィールによれば、英国の高名な霊能者で動物愛護家。
この本に「動物好きな人はオレンジ色の光(オーラ)を放っている」と書いている。
 この種の話、信じない人もいるだろうね。
でも、カンザワは好きです。たとえ、おとぎ話だとしても。
 自分からオレンジ色の光が放射されていることを願いつつ、ちょうど子犬の毛色もオレンジ色に近かったので(正確にはレッド)、「ダイダイ」にした。
 だいだい色のダイダイ。これから末永く、よろしくね♪ 
9月28日
 自宅にはゲッペイ。実家にはダイダイ。
 徒歩5分の自宅と実家を往復する日々。
 実家で大暴れするダイダイの相手をしたあと、自宅に戻ってゲッペイに会うとホッとする。
つかず離れずそばにいて、いつのまにかカンザワの言葉を何でも理解してくれるようになった。
 でも、子猫の頃はヤンチャで大変だったよ。
1~2歳までは、ゲッペイを飼ったことを後悔したこともあったほど。
今となっては笑い話だけど。
 このところ急に冷え込んで、夜は掛布団が必要になった。
バニラ亡きあと、カンザワの右肩付近が、ゲッペイの寝場所。
前足を伸ばして、カンザワの右頬に触れながら、眠りにつくゲッくんです♪
10月3日
 ダイダイが来て13日目。
 トイレを覚える気配は、ない…。
 両親との茶飲み話に、市内にある大きな公園の話題が出た。元米軍基地のI公園。
 「I公園には、ときどき犬が捨てられてるらしいね」
 「I公園に捨てられてたヨーキー犬を飼ってるお宅があるよ」
 そんな会話の真っ最中、サークルから出て遊んでいたダイダイが、何を思ったか自発的にトイレに駆けこみ、シ~~~♪
 やった。やればできるじゃん!
 捨てる、捨て犬、捨て捨て捨て…。捨て語(?)の連発に、ここらでトイレを覚えたところを見せないと、I公園に捨てられると心配したのだろうか?
 深読みしすぎだよ、ダイダイ。でも、賢いぞ!
(カンザワ、すでに犬バカ)
10月12日
 ダイダイの噛み癖、激しくなる。甘噛み…なんてもんじゃない。本気で痛い。
 噛んだ瞬間、マズルをつかみ、ダイダイがキュンキュン鳴いて降参するまで押さえこむことにした。
 すると、マズルを押さえた手のカタチをつくって見せるだけで、ダイダイが噛むをやめるようになった!
 …と 昨日、母が言っていたが、もう今日は効果がなかった。ガクッッ。

【次号予想】
甘噛み、ときどき食糞、オシッコは覚えたけどウンチは?
落ち着いたらゲッペイにも会わせたいけど、まだまだダイダイ、課題山積。