Vol.5 甘噛みのなおし方 子犬の甘噛みは、ものを確認したりコミュニケーションの手段として自然な行動です。特に歯の生え変わる時期にはむずがゆくなるため、甘噛みがひどくなることもあります。しだいにおさまることも多いですが、甘噛みのクセが抜けないまま成犬になったら大変!早くから適切な接し方をし、人を噛んではいけないことを教えてあげましょう。

(1)遊んで興奮すると噛む

最初から噛むこと自体を禁止するのではなく、強く噛まないように甘噛みの加減を教えてあげることが大切です。基本的には、噛んだ瞬間に「痛い!」と言って遊びを中断しますが、段階を追ってそのタイミングを変えていきます。こうすると愛犬は、噛んだら遊んでもらえない、人の皮膚に歯を当てることはいけない、ということを学んでいきます。

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第1段階
じゃれていて強く噛んだ瞬間に「痛い!」と言って遊びを中断。落ち着いたら再び遊ぶ。次の段階では、軽く噛んだときも「痛い!」と言って同様に。
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第2段階
さらに、歯を当てそうになっただけでもその瞬間に「痛い!」と言って遊びを中断。落ち着いたら再び遊ぶ。

(2)洋服を噛む

手は噛まないけれど、じゃれているときなどにズボンや袖口などを噛むコもいます。服ならいいと放っておくのではなく、衣服も人間の皮膚の一部だと愛犬に思わせて、噛まないように教えてあげましょう。

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手を噛んだときと同様、服を噛んだ瞬間に「痛い!」と言って遊びを中断。落ち着いたら再び遊ぶ。
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噛まれやすい部分にあらかじめビターアップルを噴き付けておく。

(3)噛みたい衝動を満足させる

いつもいつも噛むことを禁止するのではなく、噛んでもいいものを与えて噛みたい衝動を満足させてあげることも大切です。こうして、愛犬は噛んではいけないものと噛んでもいいものを覚えていきます。

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噛んでもいいおもちゃやトリーツホルダー、木製のフェッチなどがおすすめ。与えるときには時間を決めて与えっ放しにしない。
これはNG!!
口をギュッとつかむ、体を押さえ込んだりするのは絶対ダメ。

(4)散歩のときリードを噛む

散歩のときにリードを噛みながら歩くのは甘噛みと似たケースだといえます。このような場合、リードを引っ張って放させようとするのは逆効果です。愛犬が噛みながら歩いても、飼い主がリーダーシップをとれる方法を試してみましょう。

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リードを2本着け、1本は噛んでもいいリード。もう1本は噛んでいるリードより短く持つ。
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噛んでもいいおもちゃをリードに付けて歩く。

※甘噛みの度合いがひどいときには、獣医師やしつけの専門家に相談しましょう。