PE+Pわんにゃん調査隊 ランディがゆく!

施設専用車画像

ドイツの動物保護施設
「Tierheim」(ティアハイム)をリポート!

「海外の保護施設はすごい!」と一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?スタッフがビュ~ンと飛んで、ミュンヘンにあるティアハイムの職員さんに取材してきました。

ドイツ国内に500以上ある動物保護施設

第一印象はとにかく広い!キレイ!施設内が広いから地図があるくらいなんです!わんちゃんは土と緑いっぱいの自然あふれる環境、ねこちゃんは室内で上下運動のしっかりできる部屋で快適そのものといった様子でした。ボランティアさんが多く、慣れた手つきで動物のお世話をしていたのも印象的でした。
また、取材からアニマルポリスとの連携がしっかり取れていて、制度もしっかりと充実していることが分かりました。

施設内画像
施設内動物画像

ココがスゴイ!

施設の運営は政府からの援助がわずか10%で、主にお金持ちの方からの多大な寄付で補っているとのこと!
また、広告などのアピールは一切していないそうです。

保護施設につれてこられる理由ベスト3

1.飼い主さんが亡くなったため
2.アニマルポリス(※)によって連れてこられた
3.経済的に飼育が困難になった

(※)動物に関わる犯罪を取り締まる組織・職名のことです。

里親になるまでの流れ

1.ティアハイムを見学
2.希望の子の散歩・世話をする
3.飼う資格があるかをスタッフと面談
4.条件合意のもと、希望の子を連れ帰る
5.2週間のお試し期間を経て里親が成立!

※里親になる際の料金は発生しません。しかし、乱雑な飼育が発見、通報された時の対応や処罰は迅速で、状況によっては永久的にペットを飼ってはいけないという法律が適用されます。

殺処分について

病気によるいたしかたのない安楽死はあるようですが、基本的には日本のような殺処分はありません。 老化で視力や歩行などが困難となった動物は、若い子達とは別の快適に過ごせるよう設計された環境でゆっくりとした余生を送れるようになっています。

背景
ドイツのしつけは?
背景

ティアハイム専属のスペシャルドッグトレーナーがいて、保護されたわんちゃんたちのしつけを徹底しています。また、わんちゃんを飼っている人は、子犬の時からティアハイムやトレーニングスクールに通っているようです。しつけは日本と違い、生後1年経ってから開始しています。それまでは遊びなどを通じてお互いの信頼関係をしっかり築いているそうです。

背景
ドイツのペット飼育に関する主な義務

「犬税」、「マイクロチップの装着」、「犬・猫の登録」、「ワクチン・狂犬病予防の接種」の義務があります。「犬税」は、わんちゃんの飼育頭数増加を防止するのを目的とした税金ですが、動物のために使われている訳ではないようで議論が繰り広げられています。「マイクロチップの装着」は、わんちゃん・ねこちゃんともに義務づけられています。装着場所は日本と同じで、首の後ろ部分にマイクロチップを挿入しています。

背景
施設内画像

毎年約1,500頭もの動物が保護され、施設内には約7,000頭もの様々な動物が収容されています。ヨーロッパでは1900年以前から動物保護の運動が始まり、その結果現在のこの施設にいたっているようです。
仕事内容は掃除など動物の身の回りの世話、健康管理、しつけ、動物のレスキューなどで、ほとんどボランティアさんが率先してお世話をしているそうです。