PE+Pわんにゃん調査隊 ランディがゆく!

今回のテーマは・・・災害救助犬セミナーへ突撃!

アメリカの捜索災害救助犬訓練士アンディ氏、マーシャ氏が直々に瓦礫での生存者捜索についてレクチャーしていました!

地震などの災害で瓦礫に閉じ込められたり、登山などで行方不明になった人たちを優れた嗅覚で見つけるため、特別に訓練された犬たちのことです。人々を救うため、要請を受けて海外へ出動することも!

フタをしている穴のにおいをハンドラーの誘導で1つずつ嗅がせたり、フタを少しずらして、においが漏れ出るようにしてあげたり・・・
少しずつ難易度を下げて、犬のレベルに合わせるんだ。捜し当てられたら、再挑戦して自信に繋げてあげるんだよ。

災害救助犬の育成をはじめたきっかけは?

訓練士仲間から誘われたことです。「災害救助犬ってすごい!」と聞かされ続け、犬の嗅覚を使う能力、体格などの身体的特徴、性格全てが役に立つ!と分かり、いいことづくめに思えて興味がわきました。「何かあった時に自分の犬が家族を助けてくれたらいいな~」と思ったのもきっかけのひとつです(笑)

災害救助犬に向いている子っているの?

体力があり健康であることが前提ですが、犬種は問いません。小~大型犬まで、活発な子も穏やかな子も、犬それぞれの個性が災害救助犬としての長所になり得ます。例えば、大型犬は足場の悪いところへ行くと歩きづらそうなのに、小型犬はいつもの歩調で歩いていたりします。屈託がなかったり、食や遊び、人と接したい!などの欲が強い子は特に向いていると思います。怖がりでも人が苦手でも、それを克服できるくらい強い欲のある子は災害救助犬に向いています。

訓練はどのようなことをしているの?

子犬の頃から障害物を乗り越えたり、足場の悪い所を歩くなどの社会化をしています。呼び戻しなどの服従訓練は大前提ですが、「楽しい♪」と思ってもらいたいので、遊びの位置づけで災害救助犬に必要なことを教えています。ご飯を食べさせる前に待てをしたり、かくれんぼをして遊んだりといったことをしています。

良きパートナー!愛犬アラゴルン!

不明者捜索に奮闘しています!捜索の時は頼れる存在。ボール遊びや引っ張りっこが大好き。高い所に登ったり、グラグラした所も好き。ただし泳ぐのは大の苦手でカナヅチです(笑)

JKC公認訓練士、岡山県警の嘱託警察犬訓練士。預かり訓練、訪問指導などお困り事やライフスタイルに合わせたマンツーマンのしつけ教室「TOMOドッグスクール」を運営。県内自治体と災害救助犬出動に関する協定を結び、ボランティアチーム「サーチ・アンドレスキュードッグ吉備アウフ」を組織。

セミナー開催

●スニッファードッグ・カンパニー
犬の嗅覚を取り入れた活動、社会貢献、遊びの普及と促進を目的とした団体。パピーからシニアまで様々な個性の犬が飼い主さんと一緒に楽しめるセミナーを開催中! http://sniffer-dog.net/

●認定NPO法人日本レスキュー協会
災害救助犬やセラピードッグの育成派遣を行い、動物愛護活動にも取り組んでいます。ボランティアさん、育成募金を募集しています。
http://www.japan-rescue.com/

捜索活動は危険が伴うので、人も犬も慎重な判断が要求されます。なので、災害現場を再現した訓練場で、本番さながらの捜索訓練を行っています。それだけを聞くと少し近寄りがたい印象もあったけど、わんちゃんはとても楽しそうでした!「見つけたら遊んでもらえる!」と、みんな顔が輝いていました(=^∀^=)/~